2013/02/14

Locke or K-Mac?

開幕ローテーション最後の枠を争うであろうJeff LockeKyle McPherson
どちらが勝ってもおかしくない2人の状況を簡単に整理してみた。

昨年Pirates傘下のPitcher of the Yearに指名されたLocke。
Triple-A2年目で24GS、141.2IP、10-5、2.48ERA、131K、43BB、WHIP1.193と素晴らしい成績を残した。
ブレイクのきっかけの一つには投球フォームをTed Lillyを参考に変更したことが挙げられる。


メカニクス的にはトップの位置からリリースまでがスムーズになったと本人が語っている。
捻りを加えることにより打者を惑わすことができる事に加え、コントロールが向上し球速も安定するようになったらしい。
事実ファストボールの平均球速は1MPH上がっている。また、決め球のカーブをナックルカーブのグリップに変えたことも効果的だった

8月にリリーフで昇格。9月にメジャーのローテーションに入ったが、6GS(8G)で5.50ERA (FIP4.43、xFIP3.70)。
甘く入った球を痛打されTriple-Aで9HR/141.2IPだったのに対しメジャーでは6HR/34.1IPとHRに苦しんだ。
しかし、制球力がついたのは間違いないし、8.9K/9、2.9BB/9はマイナーと変わらず期待のできる数字。
被長打次第だが、大崩れすることのないしっかりとりとした先発4-5番手になれるはずだ。


一方のMcPhersonは傘下最高のコントロールとコマンドを持ち、マイナー通算BB/9は1.5。
昨年のスプリングトレーニングは肩の故障で80MPH中盤までしか球速が出ず、シーズン初登板は6月までずれこんだ。
Double-Aで6G投げた後8月にIndianapolisに昇格。18.1IP、0.98ERA、17K、4BBと好成績を残して一気にメジャーまで上がってきた。



メジャー昇格後は主にリリーフで使われたが、9月後半の3試合に先発。
93MPHのファストボールに加えカーブとチェンジアップもプラス。ロケーションの良さも披露した。
オフのドミニカウインターリーグで再び肩を痛めたのが気になるが、大事には至らなかったらしい。


天井の高さはMcPhersonのほうが上だが、まだTriple-Aの経験が足りない。肩の状態に不安もあるし先発のデプスもある現状、昇格を焦る必要はないだろう。
そういう意味では実力を見せている上、マイナーでやることは無いLockeのほうが開幕ローテに近いはずだ。

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