2014/10/06

AFL Prospects 2014


今年のArizona Fall LeagueにPiratesから派遣されるのは8選手。コーチングスタッフからはベンチコーチのJeff BanisterがScorpionsの監督を務める。

[UPDATE]
BanisterがTexas Rangersの新監督に就任。代役としてマイナー部門特別補佐のFrank KremblasがScorpionsを指揮する。

Pitchers
[UPDATE]
Kinghamが一球も投げずにロースターを外れた。イニング制限による措置と見られている。

Tyler Glasnow, RHP (タイラー・グラスナウ), BA#21, BP#31, MLB#19
[A+: 23 GS, 124.1 IP, 57 BB, 157 SO, 1.74 ERA, 1.05 WHIP]
フロリダステイト・リーグのPitcher of the Year。腰の張りで出遅れた影響もなく、被打率.171、K%は31.9とAdvanced-Aでも打者をねじ伏せた。
90MPH後半の速球とカーブだけでなく、今年はチェンジアップの向上にも取り組んだ。AFLでは課題の制球面よりも、レベルの高い打者達をどれだけ抑え込めるかに注目したい。


Tom Harlan, LHP (トム・ハーラン)
[A+/AA: 32 G, 10 GS, 111,1 IP, 26 BB, 67 SO, 3.15 ERA, 1.24 WHIP]
長身だが、80MPH台後半の速球にカーブ、チェンジアップを投げるsoft-tosser。
特別コマンドが良いほうではないものの、変化球でストライクゾーンを攻めることが出来る。
プロ入り後はアームアングルの安定のためフォームにひねりを加えた。
AA昇格後は先発に転向。スターターの経験を積ませるためのAFL派遣という方針もあるらしい。


Joely Rodriguez, LHP (ジョーリー・ロドリゲス)
[AA: 30 G, 21 GS, 134.0 IP, 43 BB, 73 SO, 4.84 ERA, 1.43 WHIP]
Double-Aの壁はやや高かったか。今シーズンはブルペン落ちも経験した。
被打率.285は100イニングス以上投げたEastern Leagueの投手ではワースト7位。元々三振を奪うタイプではないが、K%はadvanced-A時代の16.2%から12.7%と減少した。
一方でLow-90sの動く速球を武器にGB%は5年連続の50%越えを記録。立ち直りに期待。


Adrian Sampson, RHP (エイドリアン・サンプソン)
[AA/AAA: 28 GS, 167.0 IP, 37 BB, 109 SO, 2.96 ERA, 1.14 WHIP]
今年一番ブレイクした投手。
コントロールの良さが持ち味で、組織全体の方針である内角攻めや昨年磨いたチェンジアップが成功につながった。
ツーシーム導入の効果か、Double-AでのGB%は49.0%を記録。
ベストゲームは7月18日のワンヒッター


Angel Sanchez, RHP (エンヘル・サンチェス)
[A+/AA: 25G, 122.1 IP, 38 BB, 75 SO, 5.96 ERA, 1.58 WHIP]
Double-Aで打たれてはDFAを3度繰り返し、8月にPiratesからクレームされた。
最速99MPH、先発で94MPHを計測できる力があるが、コントロールが悪すぎる。
速球派、ゴロ系と「条件」は揃っているが、果たして4ヵ月後40-man rosterに残っているだろうか。


Nick Kingham, RHP (ニック・キンガム), BA#37#BP43MLB#61
[AA/AAA: 26G, 159.0IP, 52BB, 119SO, 3.34ERA, 1.21WHIP]
今シーズンはワインドアップを廃止。
K%の低下の理由にはファストボールの制球重視や、少ない球数で打者を打ち取るプランが絡んでいる。
92MPH前後のファストボールとナックルカーブ、チェンジアップが武器。あるスカウトは「Gerrit Coleの下位互換」と表現していたらしい。


Catcher
Elias Diaz, C (エリアス・ディアズ)
[AA/AAA: 404 PA, .312/.366/.421, 6 HR, 54 RBI, 3 SB]
とんでもない強肩。元から守備の評価は高く、今夏はイースタンリーグのベストディフェンシブキャッチャーに選出された。
センターから右を意識するアプローチの効果か、ここ2年は打撃でも存在感を示している。
夏にはいくつかのチームからトレードの要求があったらしい。シーズン終盤にはTriple-Aに昇格し、Tony Sanchezをファーストへ押しのけた。


Infielders
Josh Bell, 1B/RF (ジョシュ・ベル), BA#35, BP#31, MLB#32
[A+/AA: 495 PA, .325/.375/.459, 9 HR, 60 RBI, 9 SB]
組織内のHitter of the Year、フューチャーズゲーム出場、FSLの首位打者獲得と飛躍の年となった。
Double-A昇格後はスランプに陥いるも、バッティングスタンスの微調整を続けて対応した。
シーズン終盤に負った左ヒザの打撲からは順調に回復中。ファーストコンバートが決まっており、教育リーグで練習を積んでからAFLに臨む。


Dan Gamache, 3B/2B (ダン・ガマーシュ)
[Rk/A/AA: 183 PA, .272/.339/.451, 6 HR, 29 RBI, 0 SB]
シーズン前に足を骨折した影響で実戦復帰は6月後半だった。
ラインドライブの打撃が魅力。今年はパワーを見せ、183打席でキャリアハイの6HRを記録。
「セカンドを守るサード」で、動きは悪くないが、バウンドの合わせ方に難がある。