2013/09/30

Game 162: Buccos Sweep Reds to Finish 2013 Season

BUCS 4-2 REDS


                         Source: FanGraphs

消化試合になってしまったが、レギュラーシーズン最終戦を勝利で飾りRedsをスウィープ。
良い形でワンゲームプレーオフを迎えることになった。
2013年シーズンは94勝68敗。これはメジャーで5番目に良い数字。


Brandon Cumptonは8月28日にAAAで投げて以来の先発マウンド。
先週ロングリリーフでRedsを0R/3IPに抑えたCumptonだが、今日も5IP 0Rと好投。
今シーズンは30.2IP投げ、2.05ERA、5BB、22SOと来年に向けてかなり期待の持てる成績を残した。

レギュラー選手がPedro Alvarezだけというオフェンスは4得点ながら10安打。
AlvarezはPaul Goldschmidtと並びリーグトップの36HRでシーズンを終えた。
OBPが.300を切ったHRリーダーは1982年のDave Kingman以来。Piratesの選手としては1973年のWillie Stargel以来のHRキングとなった。

目立ったのは3-for-4のJordy Mercer。
最初の2打席でインサイドパーカーとトリプルを打ち、最終的にはダブルが出ればサイクルの活躍。
Piratesのショートが1試合でHRとトリプルを記録したのは、7なんと2008年5月31日のLuis Rivas(!)以来。

大不振のGarrett Jonesに一発が出たのはポストシーズンに向けて好材料か。
ただ、プレーオフのrosterにすら入らない可能性も否定できないし、これがPiratesとしてシーズン最後の打席となった可能性もある。


ワイルドカードゲームは日本時間10月2日午前9時から。
黒のジャージを着たファンで一杯になる#PNCBlackoutも楽しみだ。RedsよりはPirates、という方は是非、黒色の服を着て応援しましょう。

NOTES
・Jeff Lockeをプレーオフでも投げさせない方針が決まった。また、A.J. BurnettとCharlie Mortonもワイルドカードゲームではメンバー外になる見込み。roster締め切りは東部時間1日午前11時。

・ワイルドカードを勝ち抜くとNLDSはCardinalsとのマッチアップ。

2014年のドラフト1巡目は全体27位に指名権がある。

2013/09/25

Game 158: "Today Was Business As Usual"

BUCS 8-2 CUBS


                         Source: FanGraphs

前日のシャンパンファイトの影響は無く2連勝。1992年以来のアウェイでの勝ち越しも決まった。

今月5先発目で初めて6安打以上を許したものの、要所を抑えたGerrit Cole。
特にノーアウトフルベースのピンチからJordy Mercerのエラーで1点を与えた後に2SOとライトフライで3つアウトを取った6回のピッチングは印象的。
エラーはつかなかったが、3回のMercerの捕球ミスが無ければ1失点で済んでいただろう。

今シーズンここまで19試合中14試合でクオリティスタートを記録(74QS%)。
3失点以上したのは8月29日のMarlins戦のみ(3ER)。デビューから19先発連続で4失点以下に抑えたのは1916年以降史上3番目タイ
次回登板は29日のシーズン最終戦と見られている。

Piratesのルーキーによる二桁勝利と100SOは2002年のJosh Fogg以来初めて。23歳以下に限定すると1993年のSteve Cooke、一番若い年齢となると1978年のDon Robinsonまで遡る。
新人ピッチャーによるシーズン5+RBIに関してはフランチャイズ史上1999年のKris Bensonが記録したのが最後。

左投手を得意とする打線はChris Rusinを2.1IP 4Rでノックアウト。
先制打を放ったのはAVG vs.LHPメジャーワーストのPedro Alvarez。Pedroは5回にもダブルを打ち今日3RBI。あの一打でもうゲームは決まったようなものだった。


Michael WachaのとんでもないパフォーマンスがあったCardsの地区優勝のマジックナンバーは3。
残り4試合で2G差を逆転するチャンスはまだあるが、厳しい状況には変わりない。
一方RedsはMetsに敗れ、ワイルドカードゲーム本拠地開催はPiratesが一歩リード。

NOTES
・Jeff Lockeの次回先発が無いことをClint Hurdleが認めた。ポストシーズンのrosterにブルペンとして入る可能性もまだ残されているが、フィットするかは疑問。
中3日でFrancisco Lirianoを29日に持ってくることはなく、シーズン最終戦はColeの予定。
今の順位のままならワイルドカードゲームはReds戦、LirianoとMat Latosのマッチアップになる。

・Baseball AmericaのGCL TOP20にAustin Meadows(No.1)とReese McGuire(No.3)がランクイン。

LINKS
昨日のシャンパンファイトの様子がYouTubeにアップされている。

FanGraphs - How the Pirates Built a Playoff Team

2013/09/24

Game 157: Abso-BUCN-lutely!! Pirates are Buctober Bound

BUCS 2-1 CUBS


                         Source: FanGraphs


1992年以来のプレーオフ進出が決定。

初回に幸先良くNeil Walkerのここ5試合で4本目のHRで1点を先制。Cubbiesの酷い守備もあったが、2回のスクイズ失敗以降はランナーを出すもあと一本が出ず、Jeff Samardzijawを立ち直らせてしまった。

一方、Pirates先発のCharlie Mortonは7IPを僅か3H、無失点と文句のつけようがないピッチング。
シンカーの球速こそやや下がってきたが、ゴロアウト11、フライアウトはゼロと今日も#ElectricStuffは健在だった。

7回89球のMortonを降ろし、Clint Hurdleは8回にMark Melanconの起用を選択。
ヒットは仕方ないのだが、あのワイルドピッチ(Martinのブロックミスとも言えるが)は余計だった。失点につながったレフト前ヒットはベースから離れすぎたPedroのポジショニングミス。
3試合連続のblown saveとなってしまったが、BABIPに見放されていることもあり結果ほど悪くない。(Luis Valbuenaに打たれたポール際のファールはとてもラッキーだったが)
日程的にメカニクスやメンタル面の調整をしている暇はなく、とにかくゲームの中で調子を取り戻してくれることを願うのみだ。


Piratesを救ったのは守備固めで途中出場のStarling Marte。
右手のケガの影響で打席で期待できない状態が続いていたが、左手一本でレフトスタンドにぶち込んだ。Marteは7月にも同じKevin Greggから9回にHRを放っている。


最後は9-8-3-2のリレープレーで締めるというとんでもない形でゲームセット。
MarteとMortonが目立つのは当然だが、今日再三守備で良いプレーを見せたJustin Morneauにもスポットが当てられるべきだろう。


同じくポストシーズン行きが決まったCardinalsとRedsも勝ち、ゲーム差は変わらず。
ディビジョンチャンプの可能性に賭けるのは当然ですが、今晩くらいは細かいことは考えないでおきましょう。


2013/09/23

Game 156: DEADLOCKE

REDS 11-3 BUCS


                         Source: FanGraphs

先発Jeff Lockeは1回、5失点でノックアウト。
「最低限ゲームを作ることができれば」というところだったのだが、もはやそういう問題では無かった。
今日ロングリリーフのBrandon Cumptonが先発していたら~というのは結果論だし、この大一番をルーキーに任せるのはさすがにギャンブル。

ゲーム前にはGMのNeal HuntintonがプレーオフのローテーションをFrancisco Liriano、A.J. Burnett、Charlie Morton、Gerrit Coleの4人で行くことを示唆。
残り6試合。26日がオフなのでこの4人でローテーションを回すことができ、Lockeは今日がシーズン最後の先発になった可能性が高い。

仮に地区優勝を逃したとしてもワイルドカードゲームではLirianoがマウンドに上がることが予定されており、残り試合のスターターは以下のようになるだろう。

Probable Starters
vs. Cubbies
9/23 Morton
9/24 Cole
9/25 Liriano

9/26 off-day

vs. Cincy
9/27 Burnett
9/28 Morton
9/29 Cole

Wild Card Game
10/1 Liriano


酷い試合になってしまったが、レギュラーシーズンホーム最終戦が終了。
今日はシーズン23回目のsell out。総来場者数2,256,862人はPNCパーク開場の2001年以来だった。

最近10試合は4勝6敗。最低限ワンゲームプレーオフはほぼ決まったようなものだが、10月にホームに戻るため、逆転地区優勝するためには勢いを取り戻すことが必要だ。


NOTES
・BWAA Pittsburgh支部によるアワード投票の結果が発表。MVPは2年連続でAndrew McCutchen、ベストピッチャーにはLiriano、メディアへ対応が評価された選手に送られるChuck Tanner AwardにはNeil Walkerが選ばれている。

・GMのNeal HuntingtonはA.J. Burnettの去就について、現役続行なら全力で引きとめるとコメントしている。

・Clint Hurdleは今シーズン一番印象に残ったホームゲームに6月2日のReds戦を挙げた。

LINKS
Beyond the Box Score - Gerrit Cole's spike in strikeouts

Trib - Meet the man who built Pirates' analytics department

2013/09/22

Game 155: Lots of Strikeouts Tonight. Lots

REDS 2-4 BUCS


                         Source: FanGraphs


ゲーム前には去就の話も出ていたA.J. Burnettが先発。
2回にZack Cosartに2点目となるHRを打たれてからは別人のようなピッチングでReds打線を圧倒した。
Russell Martin曰く、43球カーブを投げ23球も空振りを奪った(40.35 Whiff%)ナックルカーブは今まで見た中でベスト。
スライダーのように曲がるあのボールを打つのは相当難しいだろう。
12SO/1Gは2009年8月27日以来のことで、6回には2008年以来3度目のシーズン200SOに到達。
Piratesのピッチャーが1シーズン200SOを達成したのは2004年のOliver Perez以来のこと。右投手では1891年のMarcus Baldwin(197SO)を抜きフランチャイズ史上初の快挙となった。

前回登板では*観客動員に言及して物議を醸したが、今日は39,415人を唸らせるピッチングとなった。
(*16日の有料観客数は20,633人。月曜日の、しかもPadres戦でこれは入っていたほう。Burnett自身も本気ではなかっただろうが、プレイヤーがこの手の発言をするのはデリケートすぎた。)


オフェンスは2回にJoey Vottoのエラーで出したランナーを置いて、Martinが同点のHR。6回にはHomer Baileyの牽制悪送球でAndrew McCutchenが3塁に進塁。Justin Morneauが歩きMarlon Byrdのsac flyで勝ち越し。続くPedro AlvarezはLOOGYで出てきたZach Dukeのボールをレフト前に持っていきリードを広げた。

あとはリードを守るだけだったが、ベンチは大事な8回にBryan Morrisを選択。Morris自体悪いピッチャーではないのだが、今のブルペンでは信頼できる存在ではない。Tony WatsonとJustin Wilsonが控える中でMorrisにあの場面を任せるのは酷だった。
1アウトは取った後、案の定Brandon Phillipsを歩かせ、Wilsonにスウィッチ。

疲労もあり、このシリーズに向けて登板を制限されていたWilsonだったが、見事にVottoを97MPHのファストボールでダブルプレーに打ち取った。

最後は今日からクローザーに戻ったJason Grilliが2ヵ月ぶりのセーブを決めてゲームセット。


明日はレギュラーシーズン最後のホームゲーム。
最悪ワイルドカードゲームをホームで迎えるためには必ず勝っておきたい。2.0G差で追う首位Cardinalsを逆転する可能性もまだ残されている。

2013/09/20

Game 153: Cole Train Will Bring You Buctober

PADRES 1-10 BUCS


                         Source: FanGraphs

3日間の鬱憤を晴らすかのようなゲームだった。

ここ3試合で11安打4得点だった打線は今日だけで14安打10得点。
5回に久々の#DayDroとJose Tabataの2-RBI ダブル、Neil WalkerのHRで5点を取って勝ち越し。Walkerは7回にもヒットを放ち今日はキャリア6度目の4-hit game。

勿論このゲームの主役はGerrit Cole。
1回と3回に球数がかさんだ影響もあり6IP、97球で降板したが、圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた。
12SO/1G(!!)はPiratesのルーキーでは1983年8月20日にJose DeLeonが13SOを記録して以来の数。

9月はここまで4先発、26.0IP投げて1.38ERA、メジャートップタイの33SOを奪っている。
今月の32.7K%はCliff LeeとMax Scherzerに次いでメジャー3位。
メジャーデビューからしばらく三振を取っていない点を指摘されてきたが、夏場に入ってから一気に成長してきた。
デビューから18試合連続で5IP以上投げ3BB以下は1916年以降で3人目。
与四球数と違って不安定だったロケーションも向上してきている。


Cole自身は「スライダーを投げ過ぎないようにした」ことが一番の違いと語っており、割合を増やしたカーブ(スラーブ)ではかなりの空振りを奪っている。
更に9月に入ってからはスライダーとスラーブの球速に変化をつけるようにも取り組んできたらしい。
Triple-Aからバッテリーを組んでいたTony Sanchez曰く、ColeのオフスピードピッチはAAA時代より良くなっているとのこと。

そのSanchezが8回に魅せたダグアウトに飛びこむキャッチは圧巻だった。
John Buckには悪いが、プレーオフの控え捕手はSanchezでいくべきだろう。

WL%GB
St. Louis8964.582-
Pittsburgh8865.5751.0
Cincinnati8766.5692.0
Milwaukee6884.44720.5
Chi Cubs6489.41825.0

首位CardinalsはRockiesに敗れゲーム差は1のまま。気付けばシーズンは残り9試合。
明日からはディビジョンとワイルドカードの行方を左右するRedsとの3連戦が始まる。


NOTES
・Clint Hurdleによると、順位に関係なくFrancisco Lirianoをポストシーズン最初の試合で先発させる見込み。(10/1 - ワイルドカードゲーム。10/3 - NLDS schedule

・Starling Marteは夫人の出産に立ち会うために1日チームを離れた。

LINK: Baseball Prospectus - Pebble Hunting: Attacking Andrew McCutchen

2013/09/17

Game 150: Cashner Blanks Pirates

PADRES 2-0 BUCS


                         Source: FanGraphs

今シーズン3度目の1-hit shutout負け。
Andrew Cashner相手に出したランナーはJose Tabataのヒットのみ。その後Andrew McCutchenがダブルプレーに倒れたたため、打者27人で抑えられたことになる。
カーブを多めに使うピッチングプランがハマったらしく、今日は97球中28球がカーブ/スライダーでストライク17球、空振りは8球だった。(Source: BrooksBaseball

更にシーズン2個目の盗塁を決め、2点目のホームを踏んでおり、まさに彼のためのゲームだったと言えるだろう。


打線の援護は無かったが、A.J. Burnettも6.2IPを2R、3BB、8SOと好投。
失点した7回に打たれたヒット3本は全てシングルヒット。
Clint Hurdle曰く、Jedd Gyorkoの所でBurnettを交代させなかった理由は「0-for-3、2SOに抑えていたから。」
K/9とK%がキャリアハイの今シーズン、176IPにして191SOに到達。2008年以来自身3度目の200SOも見えてきた。


CardinalsがRockiesに負けたため順位は変わらず、PiratesはCardinalsと並んで地区首位のまま。
vs.LHPはリーグ1、2の両チーム。明日はJeff LockeとEric Stultsのマッチアップだ。

NOTES
Andrew Lamboが傘下の最優秀選手、Tyler Glasnowが最優秀投手に選出。
LamboはAAとAAA合わせて32HR(マイナー全体5位)。マイナー7年目でようやくメジャーに昇格した。
2011年ドラフト5順目のGlsnowは80IP以上投げたピッチャーでは傘下ベストの2.18ERAを記録。164SOはSingle-A West Virginiaのクラブレコード。制球面(61BB/111.1IP)以外ではリーグトップクラスの数字を残している。

Andrew McCutchenJustin Morneau(Twinsとして)がRoberto Clemente賞にノミネート

・Pittsburghから車で1時間半の距離にあるMorgantown出身で、Piratesファンとして育ったJedd GyorkoがPNCパークにメジャーリーガーとして戻ってきた。

2013/09/12

Game 145: Pirates Sweep Rangers

BUCS 7-5 RANGERS


                         Source: FanGraphs

Rangersをスウィープ。
今シーズン4連敗を4度経験しているが、大きなスランプに陥っていないのが今この順位にいる理由のひとつだろう。
過去5年、アメリカンリーグの本拠地で8勝しかしていないPiratesだが、今年はアウェイで9勝。トータル15勝5敗で今年のインターリーグの日程を終えた。

Andrew McCutchenがオフ、Jason GrilliとMark Melanconも休養とベストメンバーで臨めなかったこのゲーム。

先発A.J. Burnettは5回を終えて1H、0R、7SOと完璧なピッチングをしていたが、6回先頭からフォアボール2つを与えたのをきっかけに2失点。7回に1点を与え、ランナー2人を残したところで降板。
後を継いだJeanmar Gomezがこのピンチを抑えきれず、結局Burnettには失点5がついた。


6回のこのプレー。ポジション取りが気に入らなかったのだろう、イニング終了後にBurnettがClint Barmesに向かって何やら叫んでいたが、Barmesはしっかりとダブルプレーを取る位置にいた。

画像右側は直後Alex Riosをダブルプレーにとった時のシフトだが、Barmesは守備位置を変えている。
画像左はベンチからの指示によるポジショニングだったらしい。シフトを多用している今年のPiratesだが、今回は上手くいかなかっただけということだろう。


試合後のBurnettとBarmesの関係は良好。
Barmesは8回にTanner Scheppersの97MPHをレフトスタンドにぶち込み、バットでBurnettの怒りに応えていた。



臨時クローザーに任命されたKyle Farnsworthは2011年9月27日以来のセーブを記録。

94MPHのシンカーがとても印象的で、冗談抜きに今日のクローザーにふさわしいピッチングだった。
Tampa時代は散々だったが、プレーオフのrosterに入ってくる可能性もある。あと2週間どこまで崩れずに投げられるか。




NOTES
FOXによると、Neal Huntntonが「Gerrit Coleはワールドシリーズまで先発で使われるべき」とコメントしている。昨年NationalsがStephen Strasburgに課したような制限は無いとも。

・Charlie Mortonは無事にブルペンセッションを終え、予定通り金曜の先発に向けて調整を行う。

・82勝を決めたゲームの後、PiratesファンがRangers Ballpark in Arlingtonのフィールドに入り不法侵入の罪で逮捕されたらしい。
$2,000以下の罰金か180日の懲役、又は両方が科せられる可能性があるとのこと。

2013/09/11

Game 144: 82 Is Better Than 83

BUCS 5-4 RANGERS


                         Source: FanGraphs

82勝がかかった昨日は1-0の投手戦。そして今日は終盤に追い上げられ1点差で逃げ切る展開。

インターリーグ、相手がコンテンダーのRangersというのもあったのだろうが、ここ2試合はポストシーズンのゲーム(NL vs.ALだがワールドシリーズというのは大袈裟なので)を見ているような気分にもさせられた。

Francisco LirianoはPiratesのレフティーとしては1991年のJohn SmileyZane Smith以来の16勝。
”dominate”というピッチングではなかったが、6IP 6H 1R 1ER 2BB 5SO。

前回右打者のアウトコースに全くボールが決まらず炎上したが、今日はボールと判定されながらもしっかりと際どいコースに投げることができた。
左投手相手に.333/.427/.747、10HRのJeff Bakerにはバックドアのボールを決め球に2SO。

5回に与えた1点はIan Kinslerのダブルによるもの。あれはAndrew McCutchenに捕ってほしかった。


オフェンスはLiriano専属捕手に戻ったTony Sanchezがホームを踏まずに生還する形で先制。
5回にはJordy Mercer、Cutch、Marlon Byrd、Gaby Sanchezとレフティーキラーズの4連打とワイルドピッチで3点を追加。


4-1で迎えた8回にはJason GrilliがAlex RiosとAdrian Beltreに連打を浴び1点を失って降板。
後半戦ベストのリリーバーのひとりTony Watsonがピンチを切り抜け、後はMark Mekanconが3人で片づけるのみだったが、甘くは無かった。

Melanconはまさかの2失点でERAは6月18日以来の1点台に上昇。
最後に2点以上を許したのは2012年8月31日


NOTES
・Arizona Fall Leagueの追加メンバーにJameson TaillonとPhillip Irwinが選出。
Irwinは7月頭に復帰まで2ヵ月かかる肘の手術を受けており、AFLはブランクを埋めるいい機会になるだろう。

・Charlie Mortonは”今のところ”13日のCubbies戦で先発予定
ケガの詳細は足裏のかかと部分から来る痛みで、これまでも同じような経験があったとのこと。
ただ、今回はこれ以上悪くなることはなく、投げられる状態らしい。あとはブルペンセッションをクリアするのみ。

2014年のスケジュールが発表された。

2013/09/10

Game 143: EIGHTY TWO WINS

BUCS 1-0 RANGERS


                         Source: FanGraphs

Win #82 = an winning season.

81勝を決めた翌日の9月4日から4連敗。まるで1ヵ月勝っていないような感覚すらあったが、とにかく今日1992年以来の勝ち越しが決まったのだ。



試合はGerrit Coleとダルビッシュ有の互角の投げ合い。
Pirates、Rangersファン以外の人もこのピッチングデュエルを一度はフルで見返すべきだろう。

「ダルビッシュ有相手にいくつ三振を取られるか」というのは多くの人が言及したとは思うが、終わってみればキャリアハイの9SOを記録したColeに軍配が上がった。

シーズン負け越し記録が始まった1993年開幕当時は2歳だったGerrit Cole。
今日の出来は間違いなく今シーズンベスト。


ファストボールは100MPHに達し、低めに決まったスラーブのWhiff%(43.75)は自己最高の数字。

Piratesのルーキーで1試合で得点を与えず、9個以上三振を奪ったのは1983年8月20日Jose DeLeon以来。
デビューから16試合連続で5イニング以上を投げたのは1916年以降フランチャイズでは初めて。

7回の1点はツーアウトからMarlon ByrdがAdrian Beltreの左を抜くダブルを打ち、Pedro Alvarezがスプリットを左中間に運んでByrdを還したもの。
初球から5球目までカッター/スライダー系統のボールに対応。甘く入ったとはいえスプリットを引っかけることもなく、とても良い打席だった。

勝ったから良かったものの、9回ランナー3塁の場面でNeal Cotts相手にJustin Morneauをそのまま打席に送った#Hurdledは忘れてはいけない。



今日ゲームが無かったCardinalsとは1ゲーム差。
82勝の次はディビジョンチャンピオンだ。

LINKS&INJURY NEWS
・オーナーのBob Nuttingの声明がPost Gazetteに記載されている。

・Sports IllustratedのTHE STRIKE ZONEが「20年であったワースト20の出来事」を掲載。

・CBSが現在のrosterがどう構成されたかを解説している。

・昨日Charlie Mortonが痛めた足は深刻なものではないらしい。明日にもチームに合流し、水曜日のブルペンセッションで状態を確かめることになる。

・Wandy Rodriguezは木曜日のシュミレーションゲームで65-70球を投げる予定。Pirates傘下のシーズンとプレーオフは終了しており、実戦で調整する機会はもうない。

2013/09/09

MiLB Recap: September 8

Short-Season A Jamestown Jammers
JAMESTOWN 0-6 STATE COLLEGE

2連敗でプレーオフでの敗退が決定。

Cody Dicksonは5回5失点とレギュラシーズン終盤の勢いを発揮できなかった。
完封負けの打線はAustin MeadowsReese McGuireHarold RamirezAdam Frazierと来年飛躍が期待される選手がヒットを1本ずつ記録。

Game 142: Morton Injured, Bucs Swept in St.Louis

BUCS 2-9 CARDINALS


                Source: FanGraphs

シーズン82勝を前に足踏み。スウィープを喰らっただけでなく何も良いところがなかった。


ここ1ヵ月チームで最も信頼できる先発だったCharlie Mortonは初回からつかまり、1.2IPを5失点。
更にワイルドピッチでホームをカバーした際に足に違和感を訴え降板した。
シンカーもフラットだったので状態が心配されたが、肩や腕のケガでなかったのは不幸中の幸い。
Texas遠征には帯同せず、検査のためPittsburghに戻った

昨日3安打完封負けに抑えこまれた打線は、今日ルーキーMichael Wacha相手に僅か2安打。
9回にリリーフを攻め18イニングぶりの得点を記録するのがやっと。


明日からは2010年以来のArlingtonでのシリーズが始まる。

Gerrit Cole vs. Yu Darvish
Francisco Liriano vs. Martin Perez
A.J. Burnett vs. Matt Garza

過去14日のスターターのERAはメジャーワースト(5.28)。打線にとってもタフなマッチアップであるしいよいよ正念場。
ワイルドカードでも追いついてきたCincyはNL Central最下位のCubsと3連戦を控えている。

2013/09/08

MiLB Recap: September 7

Single-A West Virginia Power
WEST VIRGINIA 2-6 HAGERSTOWN

1勝2敗でディビジョンチャンピオンシップシリーズ敗退。

先発Luis Herediaは3回10安打3失点。
8月1.59ERAと好調だったJason Creasyが後を継ぐも3失点でゲームを作れなかった。

Short-Season A Jamestown Jammers
JAMESTOWN 4-12 STATE COLLEGE

12安打を放つも僅か4得点。
Austin Meadowsは守備で2度のエラーを記録。

投手陣は先発Dovydas Neverauskasを含む今日投げた5人全員が失点した。

Game 141:

BUCS 0-5 CARDINALS


                         Source: FanGraphs

首位攻防戦は2連敗でディビジョン首位の座を明け渡すことに。

Cards先発のAdam Wainwrightは最近2試合で15点を与えていたのが嘘のような素晴らしいピッチング。
あれだけコントロールよくカッターとカーブを決められるとそうは打てない。
PiratesがWainwright相手に打ったヒットはAndrew McCutchenの2本だけ。


一方、Jeff Lockeは8月27日以来のマウンド。
内角を取ってもらえなかったことも影響したのだろうが、フォアボール/ヒットバイピッチでイニングの先頭を3人も歩かせるのは彼らしい。ダブル2本は打たれたが、ヒットは3本。ゴロも打たせていたしコマンド面は不安だが、批判されるほどのピッチングではないだろう。

4点目を防いだRussell Martinのノールックタッチは見事。Pedro Alvarezにとっても難しいプレーだった。仮にこれがフィルダースチョイスや悪送球になっていてもPedroを責めることはできない。


NOTES
・一時は”King James”とまで呼ばれたJames McDonaldをDFA
健康的には問題なく、既にリハビリ登板をこなしているがPiratesにとっては構想外。シーズンが終わる前に他チームと契約するチャンスを与えるための措置でもあるそうだ。
今シーズンの年俸は$3.025M、FAは2015年のオフ。状態が戻ればアップサイドはあるが、どうなるか。

・Straling Marteを15-day DLからアクティベイト。フルスウィングできる状態に戻るまで代走・守備要員として使われる。

2013/09/07

MiLB Recap: September 6

Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 1-2 DURHAM video highlight

3連敗でプレーオフ敗退が決定。

6月23日以来の実戦となったWandy Rodriguezのラインは3IP 3H 2R 1ER 0BB 1SO。

本来先発予定だったJameson Taillonは2番手で登板し5IPなげ被安打1と好投した。
5BBと制球を乱したものの、ファストボールは96-98MPHを計時、パワーカーブはmid-80まで達するなどスタッフの良さは際立っていた。video

Justin Morneauのトレードで後日指名選手になったと言われているDuke WelkerはPirates傘下で2013年を終えた。
ウエーバーを通過する必要があるのでシーズンが終わるまでトレードは正式には決まらない。

昨日2HR、5RBIのJerry Sandsは今日3安打。期待外れのシーズンに終わったが、コールアップはあるだろうか。

Single-A West Virginia Power
WEST VIRGINIA 6-3(11th)HAGERSTOWN

延長11回にJosh Bellが勝ち越しの2点打。
Bellは5回にsac fly、7回には内野ゴロの間に打点を記録し、今日は2-for-5、4RBI。

Walker Gourleyは4安打を放つも1度もホームに還れず。

先発John Kuchnoは4.2IP、3Rで降板したが、4人の継投で11回裏までHagerstown打線を封じた。

Short-Season A Jamestown Jammers
STATE COLLEGE 5-6 JAMESTOWN

初回にAustin Meadowsの3-run HRで先制。
Meadowsは3回の第二打席でチーム5点目につながるトリプルを放っている。

シーズン6先発で1.08ERAだったBuddy Bordenは5IP 3H 0R 0BB 7SOと素晴らしいピッチング。
2番手のJerry Mulderigが5点を失ったものの、1点差で逃げ切ってセミファイナルシリーズ初戦を制した。

Game 140:

BUCS 8-12 CARDINALS


                         Source: FanGraphs

2ケタ失点は今シーズン9試合目。

4点差まで追い上げたのはいいんだが、初回2アウト満塁から得点できなかったようにとにかく得点圏で打てなかった。
1-5と4点差で迎えた7回にはJared HughesとBryan Morrisが9人連続でヒットを打たれるなど7失点。

前回ホームでCardsを7回1失点に封じた先発A.J. Burnettは3回4失点で降板。
Yadier Molinaの打球が当たった小指は今のところ問題無いらしい。

Carlos Martinezの99MPHを右中間に持っていたJose Tabataは今シーズン20回目のマルチヒット。
Starling Marteがケガをした8月19日以降では.295/.317/.393。この間、僅か1BBというのはともかく、18安打はAndrew McCutchenに次ぐ数字。


酷いシリーズ初戦になってしまったが、0.5G差ながら首位をキープ。
とても重要な明日のゲームにはJeff Lockeが久々のマウンドに立つ。

NOTES
・Wandy RodriguezがTriple-Aのプレーオフに先発し、3回を投げ2失点。ファストボールは88-89MPH、カーブ/スラーブは73-77MPH。チームが敗退したのリリーバーとして近々DLから復帰させる予定。

・ようやく両手でバットを握れるようになったMarteだが、完全回復するまでは代走要員として使われるプランがあるようだ。

2013/09/06

MiLB Recap: September 5

Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 5-6 DURHAM

2連敗で後がなくなったIndianapolis。

先発Grahan Godfreyが初回に4安打4失点で1つのアウトも取れずKO。
Jerry Sandsが2HR、5RBIを記録するも、6-5の1点差で敗れてしまった。

3番手で投げたJames McDonaldは今シーズンは構想外と首脳陣が認めている。

明日の先発はWandy Rodriguez。

2013/09/05

MiLB Recap: September 4

Gulf Coast LeagueのオールスターにReese McGuireとAustin Meadowsが選出。



Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 0-2 DURHAM

プレーオフ初戦はBullsの3人の投手相手に2安打完封負け。
飛んだ場所が悪かった当たりも割とあったのだが、気付けばJake Odorizziに9三振も許してしまった

先発Brandon Cumptonは8回裏に2失点でそのまま完投。

Single-A West Virginia Power
HAGERSTOWN 6-1 WEST VIRGINIA

ディビジョンシリーズ初戦。

レギュラーシーズン最後の10IPでノーヒット、17SOで迎えたTyler Glasnowが先発。
いきなり先頭に四球を与えるも三者連続三振を奪う立ち上がり。
しかし、3回にヒット3本、2四球、1死球にワイルドピッチと荒れ4点を失い、2.2IPで降板した。
4失点以上は今シーズン24先発で2試合しか記録していない。

打線は死球で出たJosh BellRaul Fortunatoがダブルで返した1点のみ。

Short-Season A Jamestown Jammers
STATE COLLEGE 4-9 JAMESTOWN

Jammersはまだシーズン中で、今日の勝ちでワイルドカードが決定した。

Jin-De Jhangは1安打で押し出し四球を含む3打点。
もう少しロングボールが欲しかったが、AVGとSLGはリーグ30位以内
チーム唯一のマルチヒットは最近不調だったHarold Ramirez

Austin Meadows2号HRに3四球。A-昇格5試合で.529/.424/.554(9-for-17)、2HRと打ちまくった。

Game 139: Brewers Rough Up Liriano

BUCS 3-9 BREWERS


                         Source: FanGraphs

Brewersとのシーズン最終戦。
”winning season”は明後日以降に持ち越しとなったが、苦手Brewers戦は2006年以来の勝ち越し。

vs. Brewers
            W-L
2013: 12-7
2012: 4-11
2011: 3-12
2010: 5-13
2009: 5-9
2008: 1-14
2007: 6-10
2006: 9-7

とにかくFrancisco Lirianoが悪かった。青木宣親以外8人が右打者のBrewers相手に3回7失点。
ストライクゾーンプロットを見ても分かるように、右打者への外角へのボールが決まらず結局プレート上にボールを集めて打たれてしまった。
外のツーシームでダブルプレーを取りたい場面もあったが、投げたくても投げられない状態だったのだろう。膝元に食い込むスライダーはとても少なかった。


John Buckはまたもプレートの後ろでの動きの悪さを見せており、やはりこのまま3日に1回マスクを被らせるのはキツい。
Tony SanchezをLiriano専属捕手にする方針があるにも関わらずBuckを起用した理由は「Buckがどれだけやれるか」を確かめたかった、とのこと。
もし、Lirianoのスタッフが良ければもっとついていけなかっただろう。

オフェンスは12安打を放つも3得点。
K%SwStr%の低さを考慮され、Pedro Alvarezに代わって4番に入ったJustin Morneauは2安打。
ノーアウト、4点差で一塁ランナーのMorneauをホームに突入させたNick Leyvaの判断ミスもあった。

7回表のツーアウト満塁のチャンスでは無得点。
Travis SniderやGarrett Jonesが控えている状況でBuckに代打を送らなかったのはデータに基づいた判断らしいが、この時期ベンチにデプスがあることだし動いてもよかっただろう。



Joel HanrahanのトレードでRed Soxから獲得したStolmy Pimentelがメジャーデビュー。
エラーや不運な当たりもあり2点を失ったが、96MPHのファストボールと87MPHのスライダーで2SOを奪った。

昨年AAで4.59ERAと結果を残せないでいたが、移籍後の今年はAAからAAA、そしてメジャーにたどりついた。

変化球を多用する傾向があるPimentelに対し、内角を突くよう指導し、ファストボールに自信を持たせたことが成功につながっているらしい。

8月31日に昇格したのでプレーオフでベンチに入る資格もある。

1シーズンで28人のピッチャー(野手のJosh Harrisonを含む)が投げたのはクラブレコード。


7月22日以来のメジャーの登板となったJason Grilliは1.0IPを2SO。
球速は92MPHほどと土曜にAltoonaで投げていた時と変わらないが、上で投げるためのスタッフは充分。あとは更に状態が上がっていくのを待つのみだ。


NOTES
・Justin Morneauが背番号を36から66に変更。Twins時代につけていた33はHonus Wagnerがつけていた永久欠番なので2倍の数字を選んだ形に。

・Andrew McCutchenが今週のスポーツイラストレイテッドの表紙を飾った。7月のGrilliに次いで2人目。

2013/09/04

MiLB Recap: September 3

Baseball Americaに各リーグのオールスターチームと各賞がまとめられている。(link

All-Star Team
AAA (International League)- Tony Sanchez, C
AA (Eastern League)- Alex Dickerson, OF
A (South Atlantic League)- Josh Bell, OF, Tyler Glasnow, RHP

Rookie of The Year
AA (Eastern League)- Alex Dickerson, OF

Short-Season A Jamestown Jammers
STATE COLLEGE 3-1 JAMESTOWN

Cody Dicksonが5IP 1H 0R 1BB 5SOと素晴らしいピッチングを見せるも、2番手Jackson Lodgeが3点を奪われ逆転負け。

打線全体の4安打のうち2本がAustin Meadowsによるもの。
MeadowsはA-に昇格してから4試合で.500/.556/.688(8-for-16)と打ちまくっている。

JammersとLowell Sprinnersのワイルドカード争いは1ゲーム差で最終戦にもつれこんだ。

Game 138: 81 Wins. The Streak Is OVER

BUCS 4-3 BREWERS


              Source: FanGraphs

81勝。
1993年から続いたバカげた連続記録をようやく止めた。

”Remember the heartbreaks. Remember the tears. 
Getting it all together, Takes so many years.”

今日は1990年のテーマ曲であるYou Gotta Believeのリリックがいつもより重く感じる。




個人的に試合前から予感していたが、Andrew McCutchenの通算100号HRで1点先制。
Piratesのプレイヤーとして100HR-100SBを達成したのはPaul WanerDave ParkerBarry BondsAndy Van SlykeAl Martinに続いて6人目。

3回と8回の得点はMcCutchen-Justin Morneau-Marlon Byrdの3人で取ったもの。
Morneauは今日3-for-3。2H、2RBIのByrdは移籍後.346/.393/.615(9-for-26)。


先発Gerrit Coleは初回にあっさりと逆転を許したが、尻上がりに調子を上げ2回から6回まで無失点。
メジャーデビューから15試合連続で5IPを投げたのはJose DeLeonに並びPiratesのルーキーとして最多タイ。
これまで三振を”取っていない”点を指摘されていたが、後半戦はしっかりと数字を残している。

1st Half:  41.2IP  9BB 25SO 1.94BB/9 5.40K/9 5.2BB% 14.5K%
2nd Half: 49.2IP 10BB 41SO 1.81BB/9 7.43K/9 5.1BB% 21.0K% 


9回表、DL明け2打席目のTravis Sniderが6月15日以来のHRを打って勝ち越し。
ブルペンが豊富な状況でVin Mazzaroに続投させ、同点を招いたミス(#Hurdled)の直後だっただけに一番安心したのはClint Hurdleだったかもしれない。

偶然にも81勝を決めた瞬間のボールは81MPHだった。


シーズン”負け越し”を止めた次はシーズン”勝ち越し”の82勝。
もちろんゴールはワールドチャンピオンだ。

”We're just playing to win a World Series. 
That's what we're here for. That's what it's all about. 
We're 1 step closer every day.” - Andrew McCutchen

NOTES
ESPNのE:60でAndrew McCutchenが特集されている。(YouTube link


・現在打撃コーチのJay Bell1992年のNLCSでショートを守り、1993年から1996年まで負け越しを経験している。

PIrates Activate Grilli, Locke, Hughes, Lambo, and Sanchez

Jeff Locke、Jared Hughes、Tony Sanchez、Andrew Lambo、そしてJason Grilliをコールアップ。


Triple-Aで投げてからアクティベイトされると見られていたGrilli。
Clint Hurdleは最終的にGrilliをクローザーに戻す意向だが、ひとまずは連投無し、25球の制限をつけてセーブシチュエーション以外で起用する方針。

・週末のCardinals戦のローテーションが決定。2戦目にはJeff Lockeが先発する。

Friday, September 6: A.J. Burnett vs. Joe Kelly
Saturday, September 7: Jeff Locke vs. Adam Wainwright
Sunday, September 8: Charlie Morton vs. Michael Wacha

後半戦6.18ERAとまずい状態で一度先発を飛ばされたLockeだが、身体的な疲れは感じていないという。

2013/09/03

MiLB Recap: September 2

Transaction
AAA - Double-Aでのシーズンを終えたAlex Dickersonがプレーオフを戦うIndianapolisに昇格。

Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 5-7x LOUISVILLE

明後日にプレーオフを控えるIndianapolisが、奇妙な形でシーズンを終えた。

14安打を記録しながらも5得点。
セプテンバーコールアップで投手が足りないため、野手のMatt Hagueがクローザーとしてマウンドに上がったが、当然のように逆転サヨナラ負け。

Gregory PolancoはAAA初安打と初盗塁を記録。

Double-A Altoona Curve
AKRON 4-2(11th) ALTOONA

”先発”Jason Grilliは91MPHのファストボールと81MPHのスライダーを混ぜ1IPを3SO。
スピードに関しては気にしていないようで、とにかく状態の良さを重視しているらしい。

Jarek Cunninghamはキャリアハイを4本上回る19HRでシーズン終了。19HRは傘下のセカンドでは最多。
Mel Rojas Jr.は3安打。アプローチの粗さやスピードを生かし切れていない点はあるが、打つほうでまずまず数字を残し出塁面でも進歩を見せた。

Single-A West Virginia Power
WEST VIRGINIA 5-3 LEXINGTON

19歳のメキシカン、Luis Herediaのシーズン最終戦のラインは5.0IP 6H 3ER 3R 3BB 5SO。
6月-7月は7試合4.40ERAと期待外れのスタートだったが、8月-9月は7試合で1.78ERA。

オフにYamaico Navarroのトレードで獲得したJhondaniel Medinaの好成績はサプライズ。
5-11、158と小柄な体格で90MPHの球を投げるという話だったが、シーズンが始まってみればファストボールは93-94MPHを安定して計測。35.1IPに対して55SO(14.0 K/9)を記録し、HRは1本しか打たれていない。

Short-Season A Jamestown Jammers
STATE COLLEGE 6-4(11th)JAMESTOWN

Dovydas Neverauskasが4IP 3H 0R 2BB 3SOと良い形でレギュラーシーズン最終登板を終えた。
60.2IPはプロ最多。
ファストボールは92-95MPHを計時するなどスタッフへの評価も高く、単にリトアニア出身という物珍しさで見てはいけない。

3番Reese McGuireと4番Austin Meadowsは共に2安打。

Game 137: 80 Wins

BUCS 5-2 BREWERS


              Source: FanGraphs

9月2日での80勝到達は1992年のシーズンより早い(9月8日)。
早ければ明日にも20年間待ったシーズン.500を決める瞬間を迎えることができる。

Charlie Mortonの安定感が凄い。
今日7IP、2失点、シーズンハイの6SOと好投し、これで最近6試合連続で6IP以上を投げ全てが2失点以下。


奪った6SOのうち5SOがカーブによるものだったが、それ以上にチェンジアップが良かったらしい。
#ElectricStuffと呼ばれるように、調子が良い時の彼のシンカーとカーブはアンヒッタブル。
その2球種に集中するため質が劣るチェンジアップを封印してきたが、最近グリップを変えてから再び投げ始めたという。
Pitchf/xが他の球をチェンジアップにカウントしたこともあるが、今日のゲームではシーズンハイの11球チェンジアップを投げていた。


”It's (changeup) a necessity when you're a starter” - Charlie Morton

新しいグリップはスプリットとチェンジアップを合わせたような形でスピードがある。
これが今日のように左打者に決まるようだとかなり厄介だろう。


オフェンスでもMortonが絡み、5回にダブルで出たClint BarmesをMortonが送り、Jose TabataがBarmesを返すという場面も。
8月1日以降.330/.379/.500Tabataは今日3安打。今シーズン3-hit game7試合はAndrew McCutchen(10 games)とStarling Marte(8 games)に次ぐチーム3位。

7回にリードを広げる3-run HRを放ったNeil WalkerはPiratesのセカンドとしては初の4年連続で10+HRを達成。


もちろん目標は10月でシーズン81勝は通過点にすぎないが、このチームにとってはとても重要なもの。
いつも以上に海賊旗を高く掲げる準備をしておきましょう。

NOTES
・現在85%まで回復しているというJason GrilliはDouble-Aにて2度目のリハビリ登板を行い、1IPを1H、3SO
ファストボールは91-92MPH。80-81MPHのスライダーの状態には自信を持っているそう。
水曜日にTriple-Aのゲームで投げた後メジャーに合流すると見られているが、復帰後即クローザーかはまだ未定。

・肘の関節炎に悩まされているWandy Rodriguezだが、明日全球種を交えて軽めにブルペンセッションを行い、金曜にTriple-Aのプレーオフで3IP、50球を目途に投げる予定。

・Starling Marteはまだ両手でスウィングをできる状態ではない。首脳陣はこの3連戦中での回復を望んでいる。

2013/09/02

MiLB Recap: September 1

Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 0-3 LOUISVILLE

Jameson Taillonは6回3失点(1BB/6SO)でレギュラーシーズン最終登板を終えた。video
8月に昇格したAAAでは6先発のラインは37.0IP、31H、16R、16ER、16BB、37SO、3.89ERA。
ファストボールとカーブだけなら今すぐにでもメジャーのブルペンで通用するレベルだが、先発としてはコマンドとチェンジアップはまだ課題を残す。

Gregory Polancoは2番センターでAAAデビューも0-for-4。
階級が上がっても打つべき球を見極めるアプローチができるのはさすがだ。

Double-A Altoona Curve
AKRON 3-8 ALTOONA

先発全員安打。
初回に打者13人の猛攻で取った8点を守り切った。

チームMVPとEastern League全体の新人王に選出されたAlex Dickersonは4安打に1BB、1HR。
Alen Hansonは最近10試合で4度目のマルチヒットゲーム。

ここ3試合ヒットが出なかったJustin Howardはダブル2本。
同じ中距離打者の1Bで年齢が1歳しか変わらないMatt Curryがケガで苦しむ一方、Howardはここまで.320/.411/.468、と充実した形でシーズンを終わらせようとしている。

今シーズンとにかく荒れたNate Bakerは6回7安打2失点(0BB/7SO)と好投。

Advanced-A Bradenton Marauders
BRADENTON 2-3x(10th) FORT MYERS

2-0でリードした7回に調整中のJames McDonaldが2点を許し追いつかれてしまう。
同点のまま迎えた延長10回裏にZac Von Rosenbergが打たれサヨナラ負け。

リリーフとして53.1IPで32BBも許していたJoan Monteroは先発3試合15IPでなんと2BB。

Dan Gamacheは今シーズン5号HR。
春のエキシビジョンでかなり怪しい二塁守備の動きをしていたが、守備力は向上しただろうか。

Single-A West Virginia Power
WEST VIRGINIA 4-3 LEXINGTON

昨日サスペンデッドになった試合。

Clay Holmesに代わり4回から”先発”したJason Creasyは8回まで2失点。

Josh Bellに15号HRが出ている。

WEST VIRGINIA 1-0(7th) LEXINGTON

2回にLuis Urenaのタイムリーで取った1点を3人の継投で守り切った。

Raul Fortunatoは2盗塁。今シーズンは12SBだが、昨年GCLで34SBしただけのスピードはある。

Short-Season A Jamestown Jammers
JAMESTOWN 2-3x(10th)WILLIAMSPORT

昨日昇格後いきなりHRを打ったAustin Meadowsが今度は3安打の活躍。
マスクを被ったReese McGuireはA-デビュー戦で初ヒット。

先発Buddy Bordenのラインは5IP 4H 1R 1ER 1BB 3SO。今シーズン16.2IP投げてまだ2点しか取られていない。

Game 136: It's Just One of Those Days

CARDINALS 7-2 BUCS


                         Source: FanGraphs

先発を飛ばしたJeff Lockeのスポットに抜擢されたのはメジャー初先発のKris Johnson
ロケーションが悪く、ヒット3本、与四球2、ワイルドピッチ2を記録し、3点を失う立ち上がり。
右打者に対してのバックドアのスラーブでストライクを取ることが生命線なのだが、これが決まらない。
John Buckのフレーミングとブロックスキルも責められるべきだが、それを抜きにしてもJohnsonの状態が良くなかった。


結局Johnsonは3回先頭から三連打を浴び、更に2点を失ったところで降板。

International LeagueでのERAは全体トップ。Diamondbacks戦では素晴らしいパフォーマンスを見せたことも考えると今日彼を先発させたことは妥当な選択。ただ、調子が悪かった。
Johnson本人は”It's just one of those days.”と試合後に振り返っている。


打つ方は後半戦8試合で1.72ERAのJoe Kelly相手に4安打1得点。
9回にEdward MujicaからJohn Buckから2点目をとるのがやっと。

今日のラインナップは注目だったが、なんとNeil Walkerをキャリア初のリードオフに、Garrett Jonesを4月3日以来の2番に置いてきた。Walkerに関しては今日のメンバーでトップを任せられるような打者がAndrew McCutchenとJordy Mercerしかいないための措置だと思われるが、監督のClint Hurdleは「1番Walker」を「1番Matt Carpenter」と比較していたらしい。



Piratesのプレイヤーとして初出場のJustin Morneauは6番ファーストで1-for-3、1BB。

Marlon ByrdはRBIつきのヒットを含む2安打を記録し、これで移籍後7-for-19と素晴らしい活躍を続けている。

当たり前だが、Byrd-Morneau-Buckが並んだ打順は別のチームにように見えた。


大一番の首位攻防戦で2勝1敗は充分な結果。Cardsとは週末にアウェーでの三連戦が控えている。
その前の鬼門Milwaukeeでのシリーズもあなどれない。

NOTES
・Wandy Rodrigurezは左肘の関節炎を患っており、三ヶ月休んだ現在も痛みがとれないらしい。
「骨の中からくるような痛み」だそうだが、James Andrews医師からは手術の必要はないと言われているとのこと。
しかし、今の状態のままブルペンセッションを続けていくらしいが、先発としての復帰は厳しいか。

・枠が広がった今日、Johnsonと同時にコールアップされたのはDLから復帰のTravis Sniderと先月マイナー契約したKyle Farnsworth。

・Twins移籍後初出場のAlex Presleyは3-for-4、1RBIとKevin Correiaの9勝目に貢献。キャッチャーがRyan Doumitなら話はもっと面白くなった。

2013/09/01

Game 135: AJ Strong, Buccos Reclaim First Place

CARDINALS 1-7 BUCS


                         Source: FanGraphs

8月終了時点での単独首位は1992年以来。
今シーズン79勝とし、早くも去年の勝利数に並んだ。

昨日のFrancisco Lirianoに続き今日はA.J. Burnettが7回1失点と素晴らしいピッチング
3回、Carlos Beltranに打たれたボールは明らかなコントロールミス。
Neil Walkerが一二塁間寄りにポジションをとっていたので打球はセンター前へ抜け二塁ランナーのKolten Wongが生還。もし、要求通りインサイドに投げることができていればゼロに抑えられていたかもしれない。Burnettの出来が良かっただけに見ているほうとしては悔やまれる1点だった。
(Walkerといえば8回のダイブ&スローは今シーズン彼が魅せた一番のプレーだろう。)

Burnettは打っても自らを助ける先制のRBIシングル。シーズン4H、2RBIは昨シーズンに並ぶ数字。

今シーズンDL入りもあったが、ここまで160IP投げてリーグ5位の172SO。
2012年の180SO(202.1IP)を越えるのは間違いない。2008年以来の200+SOも現実的だ。

5点を取った3回のオフェンスは爽快だった。
Pedro Alvarezのダブルの後、Marlon Byrdがあっさりセンター前に運び2点差。Garrett Jonesが歩き、更にRussell Martinの2試合連続のHR(watch this bat flip!)で

これをタイピングするのも妙な感じがするが、今日はAndrew McCuchen以外(!)先発全員安打。

試合開始およそ5時間前にトレードが決まったJustin Morneauは5イニングス目にはPNC Parkに到着。
明日以降がとても楽しみだ。

NOTES
Justin Morneauをトレードで獲得。Morneauをポストシーズンで使うには今日中に25-manに入れる必要があったので、Andrew LamboとJared HughesをDouble-Aにoption。Hughesの代わりにStolmy Pimentelを昇格させた。

・今シーズン17回目のsellout。試合後にThird Eye Blindのライブがあった影響もあるのだろうが、PNCパーク史上2番目に多い39,514人もの観客が詰め掛けた。