2013/08/31

MiLB Recap: Aug 30

Transactions
・AAA - Casey SadlerがDouble-Aから昇格。セプテンバーコールアップで枠が空くrosterの穴埋めで、Indianapolisのプレーオフでは先発を務めるだろう。

・AAA - 先日DFAされたRuss Canzlerがウエーバーを通過しそのままTriple-Aに配属。

・A- - 2013年ドラフト組のうちAustin MeadowsReese McGuireJerry Mulderig3人がGCLから昇格。
Short-season Aのプレーオフ選出に向けての彼らのシーズンはまだ続く。

Triple-A Indianapolis Indians
LOUISVILLE 3-4x INDIANAPOLIS

Jared Goedertのダブルでwalk-off。

本来先発予定だったKris Johnsonは1日にメジャーで先発するため今日の登板を回避。
今日昇格のCasey Sadlerが早速先発し、6回3失点とAAAデビュー戦でしっかり試合を作った。

明後日昇格が確実なTravis Sniderは3安打。Alex Presleyはダブル2本、Chase d'Arnaudは2SBと持ち味を発揮。

Double-A Altoona Curve
AKRON 3-1 ALTOONA

Nick Kinghamが7IP 5H 0R 0BB 8SOとシーズン最後の登板を素晴らしいピッチングで終えた。
A+からAAに昇格した今年は2階級合わせて143.1IP、2.89ERA、44BB、144SO。
AAではBB%が5%も上がったが、コマンド自体はとても良いので心配する必要は無いだろう。

Alen Hansonはここ10試合で4度目のマルチヒット。しっかりとAAの投手に適応している。
枠の関係で一時的に降格となったTony Sanchezは4番DHで出場し、ダブル1本。

Advanced-A Bradenton Marauders
BRADENTON 3-4 FORT MYERS

不調だったCarlos Mesaが今月初のHRを記録。
8月.198/.327/.314,2HRのStetson Allieにもそろそろ一発が欲しい。

Single-A West Virginia Power
WEST VIRGINIA 10-2 LEXINGTON

傘下で一番ブレイクアウトしたのはTyler Glasnowだろう。
チームの奪三振記録を更新するなど、荒削りながら支配的な投球を見せて知名度を一気に上げてきた。
今日のシーズン最終登板のラインは5IP 0H 0R 4BB 4SO。
最近3試合では14IP投げて許したヒットは僅か1本、10BB/20SOととんでもない成績を残している。

プレーオフでのピッチングも楽しみだ。

Short-Season A Jamestown Jammers
JAMESTOWN 4-6 STATE COLLEGE

先発Chad Kuhlは5イニングで7安打を浴びながらも無四球7奪三振で無失点。
ここ5先発全てで自責点3以上を与えていないことに加え、25イニングでフォアボールはゼロ。

2つもエラーを犯したElvis Escobarは打席ではヒット2本。
小柄なラインドライブヒッターでコンタクトスキルの評価が高い。傘下TOP20前後に入る素材だ。

MSUの切り込み隊長Adam Frazierは2安打。OBP(.417)でリーグトップを走っている。

Rookie GCL Pirates
GCL PIRATES 1-6 GCL NATIONALS

GCL Nationalsとのワンゲームプレーオフに敗れシーズン終了。

Austin Meadowsは1安打、Reese McGuireは2安打。

2013年のドラフト2巡目、Blake Taylorは8月13日以来の失点。
コマンドとチェンジアップの向上が必要だが、それでもこの被安打の少なさはさすがといったところか。

Game 134: Liriano Shoot the Redbirds Again, GFJ Is Back

CARDINALS 0-5 BUCS


                         Source: FanGraphs

前回Cardinalsで完投したFrancisco Lirianoが8IPをシャットアウト。
22球も投げた立ち上がりだったが、終わってみれば8回95球。
もしMark Melanconの登板間隔が空いていていなかったら9回のマウンドにも立っていたかもしれない。
これでLirianoは今シーズンCards戦で3勝0敗、0.75ERA、0.63WHIP。

15勝はキャリアハイ。Piratesの左腕が15勝以上を記録したのは1991年のZane SmithJohn Smiley以来。


一方の打線は初回にGarrett Jonesの2RBIダブルで先制。
この試合が始まるまで今月.119/.221/.271、2HRとスランプに陥っていたJonesは4回にHR、5回にもヒットを放ち今日だけで4RBIを稼ぐ活躍。


ここ最近右投手相手にもスタメンを外れていたJonesだが、最初は戸惑いがあったもののメンタル面でいい休養になったという。

2塁ベース上での力強い”Z”がとても印象的だった。

今日のHRはメジャー通算100号HR。
1試合4+RBIは2012年8月16日以来。





NOTES
・公式発表はまだだが、9月1日の先発はKris Johnsonと見られている。

・Jason Grilliが明日Double-Aのゲームと月曜に1イニング/20球の制限下で”先発”予定。
全てが順調ならその後Triple-Aのプレーオフで投げ、メジャー復帰可能かを見極める。

・Grilliと同じくDL中のWandy Rodriguezも復帰に向けて動き出した。
日曜に15-20球ファストボールのみを投げ、火曜日にようやくブルペンセッションを始める。

2013/08/30

MiLB Recap: August 29

Triple-A Indianapolis Indians
INDIANAPOLIS 3-2(11th)TOLEDO

Andrew Oliverの支配力は相変わらずだが、この制球力では9月にメジャーで見るには厳しいか。
3IPのロングリリーフをこなしたRyan Reisは6SO。最近打たれていたが、こちらは間違いなく上がってくる。

Kelly Shoppachのリリースに伴い昇格したCarlos PaulinoがAAA初マスク。
打っては3-for-5に決勝打、捕手として11イニング全てに出場し18個の三振を演出した。
フレーミングとブロックのスキルも悪くない。

Nick Castellanosのライト前ヒットを一塁で刺しかけたBrett Carrollの送球はさすがだった。

Double-A Altoona Curve
ALTOONA 4-1 HARRISBURG

Alen Hansonの3安打のうち2本がトリプル。
守備ではなんでもないゴロを弾いて6個目のエラーを記録した。

Arizona Fall Leagueに派遣予定のZach Thorntonは5IP 1H 0R 0BB 6Kと素晴らしいピッチングだった。

NOTE
Alex DickersonがEastern Leagueのポストシーズンオールスターに選出。

Advanced-A Bradenton Marauders
FORT MYERS 2-5 BRADENTON

8月18日にサスペンデッドになっていたこのゲーム。
先発Adrian Sampsonが引き続き投げてプロ2年目で初完投を記録した。

FORT MYERS 2-1(7th) BRADENTON

4回ツーアウト1塁からJose Osunaのトリプルで取った1点のみ。
ヒット1本のGift Ngoepeは2四球を選んでいる。
AAから降格後115PAとサンプルは少ないが.281/.423/.427。BB%も昨年の11.7から18.3まで上がっているのは良い兆候。

Single-A West Virginia Power
ASHEVILLE 4-3 WEST VIRGINIA

Raul Fortunatoの2RBIダブルで1点差に迫ったがあと一歩及ばなかった。
Walker Gourleyは8月21日以来の盗塁を決め、今シーズンの盗塁数は35。

負けはしたがHickory Crawdadsも今日敗れたのでPowerのプレーオフ進出が決定した。

NOTE
South Atlantic LeagueのポストシーズンオールスターにTyler GlasnowとJosh Bellが選出。

Short-Season A Jamestown Jammers
JAMESTOWN 8-9x STATE COLLEGE

6月25日に終えるはずだったこの試合は9回の壮絶な打ち合いの結果、サヨナラ負け。

Dilson Herreraが去った傘下で次に期待のコロンビアンHarold Ramirezが4安打。

JAMESTOWN 2-8(7th)STATE COLLEGE

エラーとワイルドピッチで点を貰ったが、なんとJammersは4つもエラーを記録。

Player of the gameを挙げるならダブル1本とsac flyを放ったEdwin Espinal。

Rookie GCL Pirates
GCL PHILLIES 0-1 GCL PIRATES

ピッチャー4人の継投で3安打シャットアウト勝ち。
3番手で投げたCameron Griffinは6試合連続で自責点ゼロ。

Reese McGuireは4試合連続ヒット。最近10試合のスラッシュラインは.378/.425/.405。
好調Ulises Montillaは2-for-4、1RBI。

Game 133: Pirates Miss Chances in Early Innings Against Yo-Galla

BREWERS 4-0 BUCS


                         Source: FanGraphs

昨日とは一転、オフェンスがポイントとなるゲームになってしまった。
ゼロに抑えられたが決してdominateされたわけではない。

初回、スタートがよければインサイドパーカーかというAndrew McCutchenのトリプルでチャンスを作るもPedro Alvarezがファーストゴロに倒れ無得点。
2回、4回にはランナーを2人ずつ出しており、序盤にYovani Gallardoを捉えるチャンスは充分にあった。

移籍後初マスクのJohn Buckは3-for-3のPiratesデビュー。3-hit gameは5月1日以来。


自らの牽制悪送球がきっかけで先制を許したGerrit Cole。
甘いボールをミートされ、なかなか有利なカウントを作なかったがよく中盤から立ち直ったものだ。
監督のClint Hurdleは5-6-7回のピッチングを”the best he was thrown all year.”と評している。


ストライクゾーンにボールを集めるのはいいんだが、Brewersのように積極的に振ってくる打線が相手だとコマンドが普段より重要になってくる。今日は球速ほど球威がなかったのもあったか。

Piratesの先発がゴロでのダブルプレー4つを記録したのは2011年7月10日のPaul Maholm以来。
右打者相手に外のスライダーを安定して決められるようになるだけでかなり違ってくるだろう。


このシリーズの勝ち越しはMUSTだっただけに残念だが、Marlon Byrdをラインナップに加えブルペン陣もフレッシュな状態で週末を迎えることができることは大きい。
ゲーム差1.0で首位Cardinalsとの直接対決を控えることとなる。

NOTES
・Staling Marteは昨日左手だけのスウィングをしたらしい。順調なら来週末にもマイナーのプレーオフで調整を始める予定。

・セプテンバーコールアップは今の所9-10人を予定している。
Jeff Lockeに代わる9月1日の先発はまだ発表されていない。Jeanmar Gomez、Brandon Cumpton、Stolmy Pimentel、Kris Johnsonのうちの誰かなのは間違いないが、Jameson Taillonが抜擢される可能性もゼロではない。

2013/08/29

Game 132: Welcome to the 'Burgh, Mt.Byrd

BREWERS 1-7 BUCS


                         Source: FanGraphs

PiratesでのキャリアをスタートさせたMarlon Byrdが415 feetのHRで期待に応えた。
状況が状況だけに2年前にDerrek Leeが2HRでPiratesデビューした時よりも興奮したかもしれない。


Andrew McCutchenをプロテクトできる打者がいるだけで打線がずいぶん違って見える。
このところ左投手相手に4番を打っていたRussell Martinは今日7番で出場。
今日は13安打7得点と怖いくらいにラインナップがハマったが、明日のYovani Gallardoに対してはどう組んでくるだろうか。


立ち上がり、コマンドがいまいちだったCharlie Mortonは結局6.2IPを1失点の好投。
Martinの悪送球で失点しなければ7イニング目を投げ切れただろう。

8月は6試合に先発し、うち5試合でクオリティスタートを記録。
ここ一ヶ月の69.6GB%は群を抜いていおり、7月22日のNationals戦以来HRを許していない。

Jeff Lockeが酷い状態だっただけにMortonがいなかったら、と思うとゾッとする。




NOTES
Byrd絡みのトレードの後日指名選手はVictor Black。

・Jeff LockeとTony SanchezをDouble-Aにoption。
”降格”ではなくLockeは休養、Sanchezはrosterの都合という理由がある。二人ともセプテンバーコールアップで再びPiratesに合流する。

・Jason Grilliがシミュレーションゲームで25球のピッチング。経過は順調で土曜日にもDouble-Aで調整登板を始める予定。

ブルペン陣最多の66IPを投げているJustin Wilsonにイニング制限が設けられた。
首脳陣とWilsonが協議した結果1IP以上は投げさせない方針。

・Wandy Rodrigurzは手術の必要はなし。James Andrews医師が下した診断結果は「左前腕の炎症」。
数日のうちにスローイングを再開するらしく、シーズン中の復帰も見えてきた。

・Tony Sanchezのメジャー初HRボールが戻ってきた。偽のボールを投げ返したのは別のファンらしい。

2013/08/28

MiLB Recap: August 27

Triple-A Indianapolis Indians
TOLEDO 6-2 INDIANAPOLIS video highlight

Jameson Taillonは7イニングを投げ3失点、6SO。
8被安打はAAA昇格後最多。ムーブメントが足りず甘くなったボールを打たれていた。
AAA5試合全てで大崩れすることなくゲームを作ってきている。
コマンドは課題だが、今のJeff Lockeよりメジャーで投げても結果を残しそう。

Double-A Altoona Curve
ALTOONA 3-5 HARRISBURG

Gregory Polancoに8月17日以来の一発が出た。(video
ライトを守り始めてから「9月昇格はどうなのよ」というところだったが、Marlon Byrd獲得によってこの話は来年に持ち越し。

AFLに派遣予定のAlex Dickersonはダブル1本。

Advanced-A Bradenton Marauders
BRADENTON 3-2 JUPITER

Dan Gamacheがリーグ2位の33本目のダブルを記録。

先発Joely Rodriguezは7月8日以来初めて7IPを投げた。(7IP 7H 2R 1ER 2BB 6SO)
A+昇格後12試合に先発し、2.67ERA、19BB、44SOと順調に成長している。来シーズンが楽しみだ。

Single-A West Virginia Power
ASHEVILLE 2-5 WEST VIRGINIA

トレードされたDilson Herreraに代わって2Bを守ったのは2012年11巡目指名のChris Diaz。
ディフェンス寄りの選手なので今の打撃のままだとユーティリティーで終わってしまうだろう。

ここ3試合ヒットが無かったJosh Bellが2安打。
Walker Gourleyは6試合連続安打をHRで決めた。

先発Jason Creasyは7回2失点の好投。8月は5先発、29IP投げて3BB/26SO、1.55ERA、。

Short-Season A Jamestown Jammers
MAHONING VALLEY 0-8(7th)JAMESTOWN

Issac Sanchezは2先発連続で3IPを2安打無失点。

13安打を放った打線は9人中6人がマルチヒット。Wyatt Mathisenは8月22日以来のヒットを記録。

MAHONING VALLEY 0-1(7th)JAMESTOWN

2試合連続のシャットアウト勝ち。
今年のドラフト7巡目指名の先発Buddy Bordenは4IP、7SOと素晴らしいピッチング。

両チーム唯一の得点はワイルドピッチによるもの。

Rookie GCL Pirates
GCL PIRATES 2-5(7th)GCL BLUE JAYS

サプライズはWei-Chung Wang(王維中)のピッチング。
リリーフで登場した4回は90MPH程度の球速だったが、最終回には93-94MPHを叩き出した。
47.1IPを投げて与四球は僅か3。奪った三振は42。
Tommy John手術明け、マイナーデビュー初年度でとても良い印象を残している。

調整中のJames McDolandは3IPを投げ3安打2失点。

チーム6安打中4安打が6回に集中し逆転勝利。唯一の長打はReese McGuireのダブル。

Game 131: Another Rough Start for Locke

BREWERS 7-6 BUCS


                         Source: FanGraphs

15安打以上を記録したのは今シーズン4試合目、10点以上取れなかったのは今日が初めて。
しかし、5点ビハインドから追いついた打線を責めることはできない。

8回、下位打線で右打者が続くという状況でBryan Morrisが抑えきれなかった。
Mark Melanconが23日から投げていないので、あの局面はTony Watsonに任せても良かったはず。


Jeff Lockeは結局復調の気配もなく、8月の登板を終えた。
今月のERAは7.94。5先発全てで6IPを投げ切れず、被打率は.372。WHIPは20IP以上投げたスターターとしてはメジャーワーストの2.250(!)。

内野安打2つとBBで満塁としダブルプレーの間に先制された初回は不運だった。
ここ最近では一番良いピッチングをしているかと思いきや、4回にAramis Ramirezに一発を浴び、5回には3点を与えて降板。
次回登板は9月1日のCardinals戦になるのだが、この調子では厳しいと言わざるを得ない。

昨年のJames McDonaldと重なるという人もいるだろうが、LockeとJMacでは少し事情が違う。
前半戦の低BABIP(Locke .228、JMac .242)や後半戦悪くなるという結果自体は同じだが、Lockeが落ちてくることはオールスター前から予想されていた。(さすがに酷すぎるが)
McDonaldのほうはよりアップサイドが上で、三振を取れるしフォアボールも少ないピッチャーだ。



好守に目立ったのはNeil WalkerとPedro Alvarez。

7回の守備はWalkerの瞬時の判断、Pedroの送球処理、相手ランナーであるJean Seguraのアグレッシブな走塁、と見所が詰まったプレーだった。

Pedroはキャリア3度目の4-hit game。
フォアボール含めて5打席全て出塁したのは今日が初めて。




NOTES
・Starling Marteはバットすら握れない状態が続いている。
手術を受けるという最悪の事態は回避したが、スウィングを始めるまでに2週間を要するらしい。

・Arizona Fall Leagueに派遣するプロスペクト7人のうち5人が発表。
Alex Dickerson(1B/RF)、Alen Hanson(SS)、Gift Ngoepe(SS)、Zach Thornton(RHP)、Tyler Waldron(RHP)。

Pirates Aquire Marlon Byrd and John Buck


Marlon ByrdJohn Buck+金銭をMetsから獲得。トレード要員はDilson Herreraと後日指名選手。
GMのNeal Huntingtonは後日交換選手について、ファンが”who?”ではなく”ouch”と言う選手だとラジオで語っていた。Herrera(Pirates傘下10位前後に相当)より評価が高いプロスペクトではないという話もある。

2013/08/26

Game 130: Former Buc Vogelsong blank Buccos

BUCS 0-4 GIANTS


                         Source: FanGraphs

88MPHのカッターと変化球を両サイドに投げるRyan Vogelsong相手に8回2安打。
A.J. Burnettを引っ張った采配もやり玉にあがるだろうが、打てなくてはどうしようもない。

7回を終えて107球。8回ランナーを2人出したところでBurnettを続投させた理由について監督のClint Hurdleは”That was his game”と答えており、Burnettに対しての信頼があってのことらしい。

Starling Marte不在のなか、今回の西海岸遠征は7戦4勝3敗。
今週末、来週末にはディビジョンの行方を左右するCardinalsとの直接対決が待っている。間に挟むBrewersとの6試合でどれだけ貯金を作れるかも重要だ。

NOTES
・ここ2試合Francisco Lirianoと組んでいるTony Sanchezだが、どうやら専属捕手として起用する方針らしい。

当然プレーオフのローテーションはBurnettとLirianoがトップ。Jeff Lockeは左投手有利のPNCパークでなら投げさせたいが、今の調子だと3番手はCharlie Mortonに任せたいところか。

2013/08/25

Game 129: Liriano Missed His Stuff, Tony Missed His HR Ball

BUCS 3-6 GIANTS


                         Source: FanGraphs

不運な当たりが続いて4点を先制されたFrancisco Liriano。
3奪三振のうち2つは相手投手のTim Lincecumから。2-4イニングは抑えていたものの、4IPを終えて102球で降板。今日は全体的にロケーションが良くなかった。


プレートの後ろではあまり良くなかったが、打席では2-for-4、2RBIのTony Sanchez。


メジャー初HRのボールはまだ手元に返ってきておらず、レフトスタンドのファンが返したのはポニーリーグ用のボールだったらしい。
ジョークにしても笑えない出来事ではあるが、Sanchezは金銭やバットを交換条件にしている。



立ち上がりはともかく、4-6回を考えるとTim Lincecum相手にもう1~2点は取っておきたかった。


NOTES
・予想されていた通り、Starling MarteがDL入りしAndrew Lamboが昇格。18日のゲームで三盗を試みた際に右手の打撲とMCP(第二関節周り)を痛めていた。19日に遡ってDL登録されたため、最短で9月3日に復帰が可能。しかし、まだ詳しい検査が必要で現時点ではいつ戻ってこられるかは分からない。

・Double-AでGregory PolancoがRFを守り始めている。
マイナーのシーズンも終わりに近いので来年に向けての措置と見ていいだろう。Marteのケガや今の外野手事情を考えると”万が一”に備えての可能性も否定はできないが、基本的にPiratesはAAAをスキップしてプロスペクト昇格を急ぐ組織ではない。

・本来なら27日のBrewers戦に先発のGerrit Coleの登板日が変更。次回登板は29日。

2013/08/24

Game 128: Clint's Clutch Clout Helps Chuck

BUCS 3-1 GIANTS


                         Source: FanGraphs


Clint BarmesのHRはゲームを大きく変えた。

勿論、1点取れるかどうか、というくらい素晴らしいピッチングだったMadison Bumgarnerから打ったことが一番大きい。
おかげで6イニングを1失点、66球と好投のCharlie Mortonに代打を送らずに済んだ。
7番Neil Walkerにこの試合二度目の送りバントをさせ、8番(Barmes)/9番(代打)でなんとかなるのか、という状況だっただけに結果オーライというところか。
最初の送りバントがあった5回1アウト2塁ではBarmes、Charlie Morton共に凡退していた。

今シーズンStephen StrasburgMatt HarveyLance Lynn、と好投手からHRを打っているBarmesだが、それ以上に重要な局面で打っているのは特筆すべき点だろう。
今日のWPAはPiratesに移籍してから2番目に良い数字。


Mortonは4試合連続のクオリティスタート。27.2IP投げてゴロアウトはなんと43。
Jordy Mercerが不慣れな3Bを守ったのもあったのだろうが、連携ミスで失った1点のみ。
今日は一時今シーズンのGB%が69に達したこともあった。

NOTES
・ゲーム前にAndrew LamboがSan Franciscoに向かっていたらしい。
optionされてから10日経っていない為、メジャー昇格には誰かのDL入りが条件となる。明日のStarling Marteの状態次第か。

2013/08/23

Game 127: Bucs Ride 5th-Inning Rally to Victory

BUCS 10-5 GIANTS


                         Source: FanGraphs

長袖が目立つAT&T Parkでのシリーズ初戦。

アウェーのGiants戦で10得点はAdam LaRocheがスプラッシュヒットを放った2007年8月11日以来。
偶然にも同じ10点以上を取った今日、Gerrett Jonesがスプラッシュヒットを記録した。

ビッグイニングでmomentumを引き寄せた5回のオフェンスは見事。
上のGame Graphで見ても分かるようにGiantsのペースに持っていかれる所だった。


またも不安定なピッチングを見せたJeff Locke。
4.51BB/911.8BB%はメジャーワースト3位。
ある程度歩かせること自体はシーズン当初から変わっていないのだが、最近特にロケーションが良くない。

5回からJeanmar Gomezに変えた判断は正解だった。

「コーナーを突くスタイルは変えない。」というのは彼の持ち味なのでいいとしても、コマンドと球質が良くないのは問題である。


疲れからくるパフォーマンスの低下だと思われるので1度先発を飛ばしてもいいのだが、Gerrit Coleの先発もスキップしなければいけないので簡単ではない。
幸いにもroster枠が広がる9月が近く、Jeanmar Gomez、Brandon Cumpton、Kris Johnson、Stolmy Pimentelは”短期的な”解決にはなるメンツ。
来月一杯~ポストシーズンに向けてLockeの復調はとても重要な課題だ。

NOTES
・Wandy Rodrigurzがシートバッティングで”forearm”を痛めた。Wandy自ら肘を指している映像もあり、”前腕”と言うよりは肘と考えてもいいだろう。
来週初めにもJames Andrews医師の診察を受ける予定。

・一方Jason Grilliはファストボール中心に25球のブルペンセッションを行った。
マイナーかメジャーか明言は避けたらしいが、月末には試合で投げるように仕上げたいとしている。

・4試合連続欠場のStarling Marteはバットをスウィングできる状態まで回復しており、DL入りは回避できそうだ。

2013/08/22

Game 126: Cole Solid, Kennedy Leaves Pirates Stranded

BUCS 1-2 PADRES


                         Source: FanGraphs

長打なし、シングルヒット4本となると勝つのは難しい。

初回、ツーアウト満塁という絶好のチャンスで無得点。
結局Ian Kennedyのファストボールとチェンジアップのコンビネーションにやられ、7IPを1点に抑えられてしまった。
そろそろ一本が欲しいGarrett Jonesは今日3SO。ここ6試合で0-for-19、6SOとかなりマズい。


Gerrit Coleは被安打10ながら、6IPを5SO/0BBとしっかりとしたピッチングを見せた。
左打者のインコースに投げたファストボールを対応され、特にYonder Alonsoに打たれた球を悔やんでいるとのこと。
ロケーションが不安定だったことと、速球系が多かったことが、被安打の多さにつながったか。


今日昇格のFelix Pieはヘッドスライディングで決めた内野安打一本のみ。
レフトの守備でもPadresの2得点全てに係わったこともあり、久々のメジャーの試合では目立ったほうだろう。
メジャーデビューした時のようなとんでもない送球ではないが、しっかりとした肩は維持している。

NOTES
・MLBTRにFrancisco Lirianoの契約の詳細が出ている。
既にopton行使の条件はクリア。球団社長のFrank Coonellyは”Liriano will be a Pirate”とメディアに語っている。
来シーズンは$5Mが保証され、9月7日までに右腕の影響が出なければ$1Mが上乗せ。イニング/登板数のボーナスがある。

今シーズンはこのまま健康にシーズンを終えれば$2.125Mがプラス。更に予定より早く復帰したこともあり、マイナーでのリハビリ登板もボーナスに含まれる可能性もあるらしい。

・Jason Grilliの今週木曜日か金曜日にDL入り後初のブルペンセッションを行う予定だ。

Pirates Call Up FELIX PIE

なんとFelix Pieをコールアップ。
リリーバーのRyan ReidをTriple-Aに戻し、Wandy Rodriguezを60-day DLに入れ枠を空けた。

Starling Marteは右手を痛めday-to-day、Jose Tabataは昨日の試合後に左膝の炎症を訴え、外野主が足りない状況だった。
40-manにいるAlex PresleyとAndrew Lamboの二人はoptionされてから10日経っていない為、上げることができない。

AAAのIndianapolisでは開幕からレギュラーを務め、.251/.325/.390、8HR。38SBはリーグ4位。
ここ1ヵ月でスウィングが良くなってきた、というレポートもあるらしい。
スピードとディフェンスを買われての起用で、早速今日のゲームではリードオフを務める。メジャーでの出場は2011年8月21日以来。



2013/08/21

Game 125: Trio of Triples Leads Buccos

BUCS 8-1 PADRES


                         Source: FanGraphs

2連勝で4シリーズぶりの勝ち越しが決定。

平均ランサポートが3.22のA.J. Burnettに8点の援護は充分だった。
初回、Neil WalkerのHRとRussell MartinのRBIダブルで2点を先制。Walkerは後半戦ここまで.307/.379/.466、と本来のバッティングを取り戻してきている。


Piratesが1シーズンに3試合の”3-triple game”を記録したのは1970年以来のこと。
Pedro Alvarezの左中間への(!)トリプルは今日のハイライトのひとつ。
Jordy Mercerが見せた”走る牛のモノマネ”はここ一年で彼が見せた一番コミカルな動作なのは間違いない。

7回、結果代打Josh Harrisonが走者一掃のトリプルを打ったのはいいのだが、Garrett Jonesの状態がこれでは寂しすぎる。
今シーズン徹底的にプラトーン起用されているJonesは右投手相手にも大きな結果を残せていない。
vs. RHP .252/.309/.433 .742OPS、330AB
vs. LHP .056/.105/.056 .161OPS、  18AB


明日勝てば2003年以来のPetco Parkでのスウィ―プとなる。

NOTES
・日曜日のゲームで三盗を試みた際に右手を痛めたStarling Marteは2試合連続で欠場。

・Minneapolis Star Tribuneのビートライターが”もし”Justin MorneauがトレードされるならPiratesが相手になるだろうと語ったらしい。しかし、FOXのJon Morosiは”Morneauは残留するだろう”とレポート。一方でYankeesの話も出てくるなど情報が錯綜としている。

2013/08/20

Game 124: Frankkkkkkkkkkkkk

BUCS 3-1 PADRES


                         Source: FanGraphs

東海岸では22時を回ってからの試合開始だったが、Francisco Lirianoのピッチングで眠気が飛んだ人も多いだろう。

空振りを10回奪ったスライダーのキレは今シーズンベストだったかもしれない。
1試合13SOはPiratesの投手では2004年9月9日にOliver Perezが14SOを記録して以来の多さ。
ピンチらしいピンチは4回の2アウト満塁の場面だけだった。

1916年以降7イニング以下を無失点に抑えて降板し、13SO以上奪ったのはメジャーリーグ史上19回目。(Source: BaseballReference)

Justin WilsonとMark Melanconも2SOずつを記録し、計17SOは9IPのゲームでフランチャイズ史上トップタイ。


バッテリーを組んだTony Sanchezの右打者へのピッチフレーミングも印象的だった。
初マスクの時に見せた上からミットを被せるキャッチングは気になっていたが、慣れの問題だったのだろう。





3点は全てPedro Alvarezのバットから生まれたもの。
Chris Denorfiaの後逸でベース一周した時のタイムは約15秒。Pedroがホームまで走る姿はいつ見てもエキサイティングだ。


1打席目と違いこの打席は両手で振り終える見慣れたスタイル。

リーグ単独トップのシーズン31号HRはキャリアハイ。Andrew Cashnerもかなり良いピッチングをしていたが、失投を逃さなかった。






NOTES
・昨日ロングリリーフをしたKris Johnsonをマイナーに送り、Ryan Reidを昇格させた。

・Wandy Rodriguezが40球のブルペンセッションを行った。
まだ少し肘に違和感があるらしく、木曜のシートバッティングで様子を見るとのこと。

・Travis Snider(左足親指)はDouble-Aの試合に出場して1安打を記録。

・James McDonald(肩の違和感)はGCLでダブル2本と1BBと2点を許し1IP持たずに降板。