2013/02/28

ST Game 4: Burnett on His Pitches/ Cole Makes Spring Debut

RAYS 8-2 BUCS

昨日の試合は雨で中止。昨日右肩の痛みが判明しday-to-dayのRussell Martinは今日もお休み。
他のケガ人組は上腕二頭筋を痛めたJeff Karstensがブルペンセッション。遠投をしても痛みは無かったらしい。
Tommy Johnから復帰を目指すCharlie Mortonは10日以内にBPで投球予定。
片腕だけを使った練習を続けているFrancisco Lirianoの右腕のサスペンダーは1週間以内に外されるだろう、とのこと。

今日の注目は豪華な投手リレーだったが、終わってみれば8失点。
守る方はエラー4つ、打線は8三振と少々荒れた展開になってしまった。

ファストボールとチェンジアップに絞って投げた先発のA.J. Burnett。2回に4失点したが、この回2つのエラーが絡んだこともあり自責点は1。
カーブを投げたい場面もあったらしいが、徐々に状態を上げていく球種なので思いとどまったとのこと。
次の登板も今日と同じく球種を2つに絞って投げる予定。

昨日登板予定だったWandy Rodriguezは2番手で登場。WBCに向けての調整で更なる登板機会があるらしい。

そしてGerrit Coleがエキシビジョン初登板。2IP、1H、1BB、1SO、1ERと結果はまずまず。
Clint Hurdleは「球速も出ていたし、コマンもかなり良かった。落ち着いていたし、自分のペースで投げていた。」とColeの投球を振り返った。
先頭のDesmond Jenningsをフルカウントから歩かせた後、二盗三盗を立て続けに決められたのはハイライト。警戒はしていたらしいが、メジャーレベルのスピードを見せつけられてしまった。

打線は8安打を放ったものの長打はツーベース3本のみ。Jose Tabataの好調はどこまで続くか。

2013/02/26

ST Game 3: Pirats Drop 1st Spring Game

BUCS 4-5 TWINS

スプリングトレーニング初の敗戦。

先発のKyle McPhersonは2IPをJosh Willinghamに打たれたヒット1本のみ、5番手を争うJeff Lockeと共に上々の出だし。
15球中10球がストライク、ファストボールの最速は95MPH。
Clint Hurdle曰くMcPhersonの肩の状態については心配していないが、今回の初登板はイニングより状態を見るためだったとのこと。

これでPiratesの先発(Locke、McDonald、McPherson)はこの春3試合で7イニングを1安打、無失点。

McPherson以降は6人の継投。2番手のJeanmar Gomezが4回にヒット1本、2BBで満塁とした後、Justin Morneauに走者一掃のダブルを食らってまず3点。後を継いだBrooks Brownが1本打たれ4点目を与えてしまった。
Brownの94-95MPHのファストボール、87MPHのスライダーは印象的だったらしい。
WBCに向けて順調な仕上がりを見せているChris Lerouxは1IP/2K。

打つ方はTravis Sniderが2本のsac fly。2番に入ったJordy Mercerが2-for-3。
Sniderに代わってRFに入ったJose Tabataは6回にレフトへHR。
「ボールは良く見えている。」と語ったTabata。昨シーズンと比べ足を開くスタンスにしたらしい。

トッププロスペクトのGregory Polancoは途中からLFの守備につき、この日唯一の打席ではレフトフライ。

2013/02/25

Russell Martin Won’t Play For Canada

Photo by Steve Nesius/Reuters

Russell MartinがWorld Baseball Classicカナダ代表を辞退。

どうやらPirates、WBCカナダ代表の両方がMartinがショートを守るのに難色を示し、Martin自身WBCでキャッチャーをしたくなかったのが理由らしい。

23日のオープン戦初戦で実況のTim Neverettが”Martin will NOT play SS in WBC”と漏らしてしまったが、まさかこういうことだったとは。


去年の11月からやる気を見せ、オフのトレーニングやスプリングトレーニングでもショートの守備練習を取り入れていたMartin。
先週には改めてショートとしてプレイしたい意思を表明し、最終rosterにも選ばれたばかりだった。

I simply didn't want to catch”と語ったように、この時期に連日フルイニングでマスクを被ることや、新チームであるPirates以外の投手陣のデータを頭に入れることに負担を感じているようだ。

2009年のWBCで2試合18イニングキャッチャーをした過去もあり、本人も批判は覚悟しているし、今回の身勝手な判断についてカナダ代表に謝罪のコメントをしている。

色々言ってるが、単にそれなりの舞台でショートを守りたかったんだろう。

個人的にはMartinのWBC辞退にホッとしている。
ベテランとはいえ移籍初年度、しかもポジション柄チームを抜けてほしくなかった所。
もちろんカナダ代表での彼も見たかったが、それはキャッチャーとして。

そのMartinは今日のオープン戦で2番に入り0-for-1。初回にBBを選んだ後盗塁を決めた。

PiratesからのWBC辞退者はAndrew McCutchen(USA)、Pedro Alvarez(Dominican Republic)、Ivan DeJesus Jr.(Puerto Rico)、Wei-Chung Wang(Taiwan)、Russell Martin(Canada)の5人。


Piratesからカナダ代表で出場するのはChris LerouxとJameson Taillonの2人となった。
メキシコ戦に先発予定のChris Lerouxは23日に1イニングを投げ、2安打浴びるも2奪三振、無失点。
例年よりオフの調整を少し早めに始めたが、スケジュール的には何も変わっていないらしい。

ST Game 2: Martin Hits in No.2 Slot

BRAVES 2-9 BUCS

そういえば12月にHurdleが2番Russell Martin構想について言及してたが、スプリングトレーニングながら本当にやってきた。
第1打席にBBの後に盗塁、守るほうでは一塁走者のBlake DeWittをピックオフで刺すあたりさすが。

驚いたのは5回のClint Barmesの2-run HR。この日2-for-2、春のHRは2010年以来3本目。

ピッチャーではJonathan Sanchezがいきなりのhit by pitchとwild pitchを含め2IP、1H、1BB、2SO。
この人が左のブルペンで使えるようだとかなりありがたい。

2013/02/24

Bucs Sign Jose Contreras

41歳のJose Contrerasとマイナー契約。メジャーキャンプにも招待選手として参加する。

昨シーズンは17G投げ5.27ERA。6月に肘を痛めて戦列を離れていた。
13.2IPで15SO、とこの歳にして奪三振能力は健在だったようだ。

6月にTommy John手術を受けており、現在はリハビリ中。年齢も年齢だしマイナーでも大丈夫なのか気になる所。

オフには渡航制限緩和でおよそ10年ぶりにキューバに帰郷
柳川高校にいた息子のKevin君はヘルニア患って退学したらしいが、どうしてるのだろうか。

ST Game 1: Bucs Win 1st ST Game

BUCS 3-2 RAYS

2013年初の対外試合。

先発Jeff Lockeは3IP、0H、1BB、1SO。唯一出したBBのランナーは牽制で刺した。
15球中11球がストライク。

4回、Starling Marteがこの春チーム初安打、初盗塁。
進塁打の後Garret Jonesのゴロので1点先制。
6回はChase d'Arnaudの内野安打からFelix Pieのトリプル、Darren Fordのシングルと三連打で2点追加。

投手陣の失点は8回。Vin MazzaroがツーアウトからBBとヒット、ボークで二三塁のピンチ。
センターに大きなフライが飛んだが、Fordがボールを見失いグラウンドルールダブルで2点献上。

9回はBrooks Brownが3人で締め試合終了。

2013/02/23

Balck (Cole) and Gold (Taillon)

Gold 2-2 Black

McKechnie Fieldで5.1/2イニングの紅白戦”Black and Gold game”が行われた。

Gold
Black
LF
Straling Marte
CF
Alex Presley
RF
Jose Tabata
SS
Chase d’Arnaud
3B
Matt Hague
RF
Jerry Sands
1B
Gaby Sanchez
1B
Clint Robinson
DH
Brad Hawpe
DH
Brandon Inge
SS
Jordy Mercer
3B
Jared Goedert
C
Tony Sanchez
2B
Josh Harrison
2B
Ivan DeJesus
C
Michael McKenry
CF
Darren Ford
LF
Felix Pie
Bench
Bench
C
Carlos Paulino
C
Lucas May
C
Ali Solis
2B
Anderson Hernandez
SP - RP
SP - RP
Jameson Taillon -
Kris Johnson - Victor Black
Gerrit Cole - Kyle Waldrop -
Erik Cordier - Hunter Strickland

     AP Photo/Charlie Neibergall

注目のGerrit Cole、Jameson Taillonのマッチアップは両者とも2IPを無失点。
Coleの内容は1H、0BB、1SO。打者7人に対し全て初球ストライク。最速96MPH、スライダーは安定して88MPHを計時した。
Taillonは最速98MPHのファストボールを中心に2H、0BB、3SO。

Starling MarteがKyle Waldropから2-run HRを放ちGoldチームが先制。
Blackチームは4回裏にLucas Mayのタイムリーで1点。5回裏にAlex PresleyのSac flyで1点を返して同点に追いついた。
試合の方はこのまま引き分け。


悪い所で目立ったのは投手のVictor Blackで3BB、2SB、1R。打者ではClint Robinsonの3SO。




いよいよ明日はTampa Bay Raysとのエキシビジョン。
登板予定とラインナップは以下の皆さん
Jeff Locke, Chris Leroux, Bryan Morris, Mike Zagurski, Duke Welker, Vin Mazzaro, Brooks Brown, Ryan Reid

LF Marte, CF Presley, RF Snider, 1B Jones, 3B Alvarez, DH Hawpe, C McKenry, 2B Harrison, SS d'Arnaud

Let's Go Bucs!

2013/02/21

Bucs Unveil New McKechnie Field

$10M(Piratesからは$3M)かけて改修されたスプリングトレーニング本拠地のMcKechnie Fieldが公開。



オープンは1923年。1993年以来の今回の大改修。

目玉は外野席までつながる19,000平方フィートの遊歩道とコンコース。
今回初めて外野席を導入。Grapefruit Leagueでは4番目の規模。収容可能人数は6,500人から8,500人と大幅に増えた。
他には座席を一新、売店のリニューアル、トイレ増設、景観用のヤシの木を追加など。

こけら落としは現地金曜日のBlack and Gold game。

Actually @wudeydo34 Is...


A.J. Burnettが開幕投手に指名。
昨シーズンは眼窩(がんか)骨折で出遅れ、初登板は4月21日だった。

さすがに過去2年の開幕投手とは格が違う。
2011: Kevin Correia, Pirates 6-3 Cubs

2012: Erik Bedard, Phillies 1-0 Pirates

また、2戦目はWandy Rodriguezで行き、3番手以降はまだ未定だそうだ。

2013/02/20

It Gonna be a Cool Experience

前にもあったがRussell MartinがWBCでショートとしてのプレーを希望している話がまた出てきた。
練習でもノックを受けているようで、どうやら本気らしい。
Piratesとしても容認しているとのことだが、気になるのはケガでもなく「本当に大丈夫か?」という所。
同じカナダ代表ではChris Lerouxが3月8日のメキシコ戦、Jameson Taillonは3月10日のアメリカ戦で先発予定。

NL Central : New Players and Roster Preview



Houston AstrosがAmerican League移動し、新体制となるNational League Central。
各チームの主な補強(新戦力)を挙げてみたい。

・Cincinnati Reds
Shin-Soo Choo(CF/RF)、Jason Donald、Jack Hannahan、Casar Izturis(IF)、Miguel Olivo(C)
Manny Parra、Clay Hensley(RP)、Armando Galarraga(SP)

・St. Louis Cardinals
Ty Wigginton(3B/1B)、Ronny Cedeño(SS)、Rob Johnson(C)
Randy Choate(RP)


・Milwaukee Brewers
Alex Gonzalez(SS)、Donnie Murphy、Bobby Crosby(IF)
Burke Badenhop、Tom Gorzelanny、Mike Gonzalez、Kelvim Escobar、Alfredo Figaro(RP)

・Pittsburgh Pirates
Russell Martin(C)、Brandon Inge(UT)、Jerry Sands(1B/RF)、Clint Robinson(1B/RF)
Francisco Liriano、Jonathan Sanchez(SP)、Jeanmar Gomez(SP)、Mark Melancon(RP)

・Chicago Cubs
Dioner Navarro(C)、Nate Shierholtz、Scott Hairston、Brian Bogusevic(OF)、Brent Lillibridge(UT)
Edwin Jackson、Scott Feldman、Scott Baker、Carlos Villanueva(SP)
Kyuji Fujikawa、Héctor Rondón、Cory Wade、Hisanori Takahashi、Lim Chang-Yong(RP)

現有戦力が揃っているRedsとCardsは動きが少なかった。
Cubsはローテを充実させたが野手に目立った補強はない。Brewersは課題のブルペンを強化。Piratesは捕手、先発、ベンチとインパクトは足りないが数を揃えた。

次に現時点での予想rosterで比べてみよう。

2013/02/19

Pirates to Extend Clint Hurdle

監督のClint Hurdleと1年の契約延長で合意。2015年はオプション。
正式発表はオーナーのBob Nuttingがスプリングトレーニングに顔を出す現地水曜日らしい。

2011年の監督就任後、チームは2年続けての前半戦の快進撃。(後半戦の失速も同様だが)
バント多用やブルペン起用と戦略面で疑問符がつくことが多いが、人望はかなり厚い。

Rk Year Age Tm Lg G W L W-L% Finish
1 2002 44 Colorado Rockies NL 2nd of 2 140 67 73 .479 4
2 2003 45 Colorado Rockies NL 162 74 88 .457 4
3 2004 46 Colorado Rockies NL 162 68 94 .420 4
4 2005 47 Colorado Rockies NL 162 67 95 .414 5
5 2006 48 Colorado Rockies NL 162 76 86 .469 4
6 2007 49 Colorado Rockies NL 163 90 73 .552 2 NL Pennant
7 2008 50 Colorado Rockies NL 162 74 88 .457 3
8 2009 51 Colorado Rockies NL 1st of 2 46 18 28 .391 5
9 2011 53 Pittsburgh Pirates NL 162 72 90 .444 4
10 2012 54 Pittsburgh Pirates NL 162 79 83 .488 4
Colorado Rockies 8 years 1159 534 625 .461 3.9 1 Pennant
Pittsburgh Pirates 2 years 324 151 173 .466 4.0
10 years 1483 685 798 .462 3.9 1 Pennant


Hurdleの手腕かどうかはさておき、着実にチーム状態は上がってきている。

Pittsburgh Pirates
2008: 67- 95  .414W-L%  Manager: John Russell
2009: 62- 99 .385W-L%
2010: 57-105 .352W-L%
2011: 72- 90  .444W-L% Manager: Clint Hurdle
2012: 79- 83  .488W-L%

今年はともかく2014年が勝負の年になるのはチーム状況的に間違いない。
その時に新監督を迎えるよりは、という所なのだろうか。それにしてもこのタイミングの契約延長には驚いた。

当たり前だが、こうなると2013年の勝率.500は最低ノルマだ。

2013/02/17

Inge Arrived / Some Contract Info

Brandon Ingeがスプリングトレーニングに合流。

35歳のベテランはプロ15年目、メジャー13年目でTigers以外のキャンプは今年が初。
オフに受けた肩に痛みはないが、まだ関節を鍛えていく必要があるとのこと。

Clint Hurlde曰く、3B、2Bに加え外野3つのバックアップを任せたいらしい。
当のIngeはキャッチャーについて聞かれると”I hope not”と笑みを浮かべたそうだ。



そのIngeに加え、Jonathan SanchezとBrad Hawpeは3月末までにopt-outできる契約に。
Francisco Lirianoのようにインセンティブがある選手の契約も明らかになった。

Jeff Karestens - $2.5Mは保証され、200IP投げると最高$1Mのボーナス。
150、160IP投げると$100Kずつ、170、180IPで$175Kずつ、190、200IPで$225Kずつプラス。

Gaby Sanchez - $1.75Mで調停回避。425、475、525打席到達ごとに$25,000のボーナス。

Jonathan Sanchez - メジャーに昇格した場合の年俸は$1.375M。それに加えポイント制のボーナスが加算。
1登板ごとに2IP以上投げれば2ポイント、2IP以下なら1ポイント獲得できるシステム。
合計が42、48、54ポイントで$75,000ずつ、60、66、72ポイントならそれぞれ$125K。78ポイントまで達すると$150K。
3月24日までにメジャーのrosterに入れなければ契約破棄できる。

Brad Hawpe - メジャー昇格なら$800K。200-500打席立てれば$600Kのボーナス。
3月26日までにメジャーのrosterに入れなければ契約破棄可能。

2013/02/14

Spring Training Outlook 2013

今年のスプリングトレーニングの見所をいくつか。

Rotation Battle
A.J. Burnett、Wandy Rodriguez、James McDonaldの3枚は確定。
残る2枠をJeff Karstens、Jeff Locke、Kyle McPherson、Jonathan Sanchezで争う。
Lirianoは開幕に間に合わない。順当ならKarstensが4番手。5番手はLockeとMcPhersonのどちらか。

Bullpen Spot
Jason Grilli(Closer)、Mark Melancon、Jared Hughes、Tony Watsonが確定。
Bryan Morris、Chris Lerouxはoption切れで実力的にも入るだろう。
残る1枠はJustin Wilson、Jeanmar Gomez、もしくは先発5番手を外れた誰か。
NRIで名前を挙げるならMazzaroやZagurski。

Position Players
 C - Russell Martin、Michael McKenry
1B - Garrett Jones、Gaby Sanchez(vs LHP)
2B - Neil Walker
3B - Pedro Alvarez
SS - Clint Barmes
LF - Starling Marte
CF - Andew McCutchen
RF - Travis Snider
Bench - Jose Tabata(out of options)
野手11人はほぼこれで確定。

残る2枠を争うのはJosh Harrison、Jordy Mercer、Chase d'Arnaud、Clint Robinson、Jerry Sands、Alex Presley、Brandon Ingeの7人が有力。マイナー契約のInge以外は全員optionが残っている。
振り分け的にはUT1人/OF1人またはUT2人になると予想。

Prospect Watch
昨年.520AVG、3HRと打ちまくったStarling Marteは今年も良い春を迎えるだろうか。
そしてGerrit Cole。結果はともかくシーズン中にメジャーにいるべきプロスペクトのピッチングは非常に楽しみだ。

World Baseball Classic
WBCにはPiratesから8人が暫定rosterに選出。Pool A、Bは3月2日、Pool C、Dは3月7日から始まる。
Grilliは年齢的に選手としての代表ラストか。そのイタリアと同じPool DのカナダにはTaillonに注目。先発で使われるならアメリカ戦かメキシコ戦に投げるだろう。
3月5日にはPiratesとスペイン代表の試合が組まれている。

Broadcast Schedule
スプリングトレーニングの放送予定は発表済み。最初の対外試合は23日のRays戦。

Locke or K-Mac?

開幕ローテーション最後の枠を争うであろうJeff LockeKyle McPherson
どちらが勝ってもおかしくない2人の状況を簡単に整理してみた。

昨年Pirates傘下のPitcher of the Yearに指名されたLocke。
Triple-A2年目で24GS、141.2IP、10-5、2.48ERA、131K、43BB、WHIP1.193と素晴らしい成績を残した。
ブレイクのきっかけの一つには投球フォームをTed Lillyを参考に変更したことが挙げられる。


メカニクス的にはトップの位置からリリースまでがスムーズになったと本人が語っている。
捻りを加えることにより打者を惑わすことができる事に加え、コントロールが向上し球速も安定するようになったらしい。
事実ファストボールの平均球速は1MPH上がっている。また、決め球のカーブをナックルカーブのグリップに変えたことも効果的だった

8月にリリーフで昇格。9月にメジャーのローテーションに入ったが、6GS(8G)で5.50ERA (FIP4.43、xFIP3.70)。
甘く入った球を痛打されTriple-Aで9HR/141.2IPだったのに対しメジャーでは6HR/34.1IPとHRに苦しんだ。
しかし、制球力がついたのは間違いないし、8.9K/9、2.9BB/9はマイナーと変わらず期待のできる数字。
被長打次第だが、大崩れすることのないしっかりとりとした先発4-5番手になれるはずだ。


一方のMcPhersonは傘下最高のコントロールとコマンドを持ち、マイナー通算BB/9は1.5。
昨年のスプリングトレーニングは肩の故障で80MPH中盤までしか球速が出ず、シーズン初登板は6月までずれこんだ。
Double-Aで6G投げた後8月にIndianapolisに昇格。18.1IP、0.98ERA、17K、4BBと好成績を残して一気にメジャーまで上がってきた。



メジャー昇格後は主にリリーフで使われたが、9月後半の3試合に先発。
93MPHのファストボールに加えカーブとチェンジアップもプラス。ロケーションの良さも披露した。
オフのドミニカウインターリーグで再び肩を痛めたのが気になるが、大事には至らなかったらしい。


天井の高さはMcPhersonのほうが上だが、まだTriple-Aの経験が足りない。肩の状態に不安もあるし先発のデプスもある現状、昇格を焦る必要はないだろう。
そういう意味では実力を見せている上、マイナーでやることは無いLockeのほうが開幕ローテに近いはずだ。

2013/02/13

I'm Out

去年のキャンプで眼の下を骨折したA.J. Burnettだが、大事をとって今年はバント大会に参加しないらしい。

「コーチが投げる球ならバントするけどマシンの球はやらない。」と語ったA.J.。

ブルペンで受けたRussell MartinはBurnettのツーシームに驚いていたとのこと。

 

Bucs Sign Brandon Inge

Brandon Ingeとマイナー契約。
スプリングトレーニングでは招待選手として内野のユーティリティー枠を争う。

平均以上の3B守備に加え複数ポジションをこなせるのが売りのInge。
ユーティリーティー性の高さをNLにフィットすると見ているスカウトも多いらしい。
しかし、C/OFは2008年以来守っておらず、2Bも昨年わずか43イニング守備についただけ。

打つほうは昨シーズンOaklandとDetroit合わせ、.218/.275/.383、12HRの成績。
キャリア通算AVG.234と率は期待できないが、平均12.6HRとある程度の長打力を持つ。
ただ、左を打てる点はPiratesに足りない部分ではある。

- Brandon Inge
                   2012                                                Career (12 yrs)
vs RHP .223/.275/.362 OPS.636 ISO.138   vs RHP .223/.290/.362 OPS.651 ISO.141
vs LHP .209/.276/.417 OPS.693 ISO.209   vs LHP .261/.337/.455 OPS.791 ISO.200

メジャーに上がった場合ポジションが被る2人と比べてみよう。

- Pedro Alvarez (3B)
                   2012                                                Career (3 yrs)
vs RHP .257/.334/.499 OPS.833 ISO.242   vs RHP .247/.321/.454 OPS.775 ISO.207
vs LHP .207/.270/.379 OPS.648 ISO.171   vs LHP .209/.281/.353 OPS.634 ISO.144


- Josh Harrison (UT - 3B/2B/SS/RF)
                   2012                                                Career (2 yrs)
vs RHP .252/.303/.344 OPS.647 ISO.092   vs RHP .270/.303/.361 OPS.664 ISO.091
vs LHP .198/.231/.349 OPS.580 ISO.151   vs LHP .209/.234/.351 OPS.585 ISO.142



Alvarezが昨年同様30HR打つ力を見せるかは今シーズンのポイントのひとつ。
年々左投手から長打を打てるようになっているが、休養日やスランプの時には左を打てて3Bを守れる選手の出番も必要だ。

一方のHarrisonは昨シーズンAlvarezに次ぐ14試合3Bを守った。
強肩で3Bの守備は良いし、2Bもできる。SSに関してはなるべく守らせたくないが、内野を全てこなせるのは貴重だ。
この手の選手に打撃を求めるのは酷だが、それにしても打てなさすぎる。おまけに選球眼もないしバントもできない。
もし両者ともrosterに入る時があればIngeが優先的に3Bのバックアップになるし、対左の代打としての起用があるだろう。


A'sではリーダーシップを発揮し馴染んでいたらしい。
正直開幕rosterに残るかは分からないし、35歳と下り坂なのに加え決してインパクトのある選手ではない。
昨シーズンのDrew Sutton枠と考えてもいいだろう。
左を打てるUTが足りていなかったので決して悪い契約ではないはずだ。

2013/02/12

Pirates Non-Roster Invitees 2013

バッテリー組が集合し、いよいよ始まるスプリングトレーニング。
今年の招待選手は以下の20名。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
-Pitchers
Brooks Brown, RHP
2012年はTigers傘下。マイナー7年間で通算4.23ERA。

Gerrit Cole, RHP
昨年に続きメジャーキャンプに参加。開幕はTriple-Aで迎える予定。

Erik Cordier, RHP
万全なら95MPH投げることができるが、ここ2年はケガに苦しんでいる。

Kris Johnson, LHP
DWLで好投。良くてLOOGYだが・・・。

Vin Mazzaro, RHP
トレード獲得したがLiriano加入で40-manから外れた。マイナーで良ければシーズン中にチャンスはあるか。

Ryan Reid, RHP
90MPH前後のファストボール/スライダー/チェンジアップ。昨年はようやくそれなりの成績を残した。

Jonathan Sanchez, LHP
先発として開幕メジャーは考えにくいが、左のブルペンとして活路を見出せるか。

Jameson Taillon, RHP
21歳のトッププロスペクトも招待選手。WBCカナダ代表で投げることが一番のハイライトになりそう。

Kyle Waldrop, RHP
GB%70.5は印象的だが三振をとれなさすぎる。

Mike Zagurski, LHP
D-backsで45G投げた。LOOGYタイプだが左すら抑えられていない。

-Catchers
Lucas May
マイナーでの打撃がかなり厳しい。SolisとTriple-AのバックアップCを争うか。

Carlos Paulino
小柄ながらアスリート型。CS%22だったが送球能力は高い。

Ali Solis
今オフにPadresからクレーム。守備力はMayより上。WBCはメキシコ代表で出場する。

-Infielders
Ivan DeJesus, 2B/SS
Hanrahanのトレードで加入。プエルトリコのWLではAVG.364で首位打者。

Jared Goedert, 3B/1B/LF/RF
こういう選手こそNPBに活路を見い出しても良いと思うのだが・・・。

Matt Hague, 1B/3B
昨年のスプリングトレーニングでは.400、7HRと爆発し開幕rosterに入った。

Brad Hawpe, 1B/RF
昨年はDouble-Aでも打てず、結局肘の痛みの為6月にリリース。
Clint Hurdleに良い所を見せることができるか。

Anderson Hernandez, SS/2B
いつの間にか30歳になった守備職人は昨年同様Triple-Aの内野のUTか。

Brandon Inge, 3B/UI
好守のベテラン。vsLHP要員としてベンチに置いておくのは面白い。

-Outfielders
Darren Ford, CF/LF
マイナー通算332SBの韋駄天。IndianapolisのCFを任せられるだろう。

Felix Pie, OF
かつてのトッププロスペクトは昨年メジャーに上がれず。層が厚いOFに食い込むことは非常に難しい。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ほぼメジャーに残れる選手はいないと言っていいだろう。
注目はトッププロスペクトのColeとTaillon。Coleは開幕をIndianapolisで迎えることが決まっており、2人とも良い春を過ごしてほしい。
ブルペンが1枠空いているので左のSanchez、Zagurski、Johnsonにはチャンスがあるかもしれない。
野手はもっと厳しい。40-man組で1B/RF/LFタイプの選手がベンチを争う状況でこのレベルの招待選手はノーチャンス。
DeJesusも良いんだが、彼はユーティリティーがいない緊急時や9月にいてほしい存在。
面白いのはInge。Josh Harrisonと役割が被るので厳しいだろうが彼のようなベテランには期待したい。

Happy Pitchers and Catchers Day!

待ちに待ったバッテリー組集合日。

38人のピッチャーとキャッチャーがBradentonに到着。(野手もほぼ全員来ているらしいが)
Jeff Karstens、Stolmy Pimentel、Ali Solisの3人は後日集合とのこと。
[追記:KarstensとSolisは翌日到着。Pimentelはビザの問題で遅れているらしい。]


笑うに笑えないFrancisco Lirianoの骨折の全容も明らかになった。
風呂場で転んだという事実は無く、クリスマスに子供を驚かせようとドアに右腕をぶつけたことが原因らしい。

bradenton.com


「自分が冗談を言ってると思われたよ。」と代理人とNeal Huntingtonに骨折の連絡をした時のことを苦笑いで振り返ったLiriano。
ウインターリーグで投げる準備もできていた矢先の不注意だったらしい。

右の写真でもつけているギプスがとれるまであと2週間。100%の状態で投げることができるのは4週間後とのことで開幕をDLで迎えるのは確実だろう。

2013/02/09

FinaLiri!

ようやくFrancisco Lirianoがフィジカルをパスし正式契約。
2014年のオプションつきの1年。これに伴い11月に獲得していたVin Mazzaroが40-manを外れTriple-Aにoutright。

最初の合意と同じ2年/$12.75Mが最高額だが、右腕のケガの状態次第で減俸される。
2013年は$1Mが最低保証され、欠場数によるが最高で$3.75Mプラス。
2014年のオプションは$8Mだが、2013年のDL入りの期間次第で$8M、$6M、$5Mと3段階に分かれることに。
もし$6/$5Mになったとしても2014年の先発登板数がボーナスになり$8Mまで達するらしい。

「Francisco Lirianoをrosterに加えることができることができ興奮している。Franciscoは右腕のケガから回復しており、準備が出来次第ローテーションに加わることを期待している」とNeal Huntingtonが声明を出している。

2013/02/07

Pirates Sign Jonathan Sánchez

Jonathan Sanchezと正式にマイナー契約でサイン。
スプリングトレーニングには招待選手として参加。

昨日も書いたが使い物になるかはともかくマイナー契約なら全然あり。



Sanchezがメジャーに上がればの話だが、またこの2人が同地区に。

2013/02/05

Bucs Nearing Deal With Jonathan Sánchez

Jonathan Sanchezとマイナー契約するらしい。

Year Age Tm W L ERA GS IP H HR BB SO WP WHIP H/9 HR/9 BB/9 SO/9
2006 23 SFG 3 1 4.95 4 40.0 39 2 23 33 2 1.550 8.8 0.5 5.2 7.4
2007 24 SFG 1 5 5.88 4 52.0 57 8 28 62 4 1.635 9.9 1.4 4.8 10.7
2008 25 SFG 9 12 5.01 29 158.0 154 14 75 157 7 1.449 8.8 0.8 4.3 8.9
2009 26 SFG 8 12 4.24 29 163.1 135 19 88 177 11 1.365 7.4 1.0 4.8 9.8
2010 27 SFG 13 9 3.07 33 193.1 142 21 96 205 15 1.231 6.6 1.0 4.5 9.5
2011 28 SFG 4 7 4.26 19 101.1 80 9 66 102 5 1.441 7.1 0.8 5.9 9.1
2012 29 KC,COL 1 9 8.07 15 64.2 82 11 53 45 6 2.088 11.4 1.5 7.4 6.3
7 Yrs 39 55 4.58 133 772.2 689 84 429 781 50 1.447 8.0 1.0 5.0 9.1

昨シーズンは15G投げ1-9、ERA8.07(xFIP6.46)。上腕二頭筋を痛めDL入りし、8月3日以来登板していない。
2011年にはかかとを痛めている

Jon Haymanによると健康状態は良く、メカニクスの調整に取り組んでいたとのこと。


懸念は制球力。キャリア平均BB/9は5.0、昨年は7.38と恐ろしい数字を残している。
更にキャリア平均9.1のK/9も6.26まで落とし、ケガの影響があったと見てもいいだろう。



ファストボールの平均球速は年々下がり、2012年は89MPH。
上のグラフを見るとシンカーの比率が急激に上がってきているが、特にゴロを打たせる球ではなかった

ファストボールとチェンジアップの球速差が少ないのも打たれた要因の一つだろう。(fangraphsでも記事になっていた)
また、チェンジアップを投げる際に投球フォームが遅くなる点も指摘されている。
本人も言及していたが、実はこれはスプリットなので球速があるのかもしれない。グリップを見る限りTim Lincecumタイプのスプリットチェンジなのだろう。
投球スタイルを変えたのは結構だが、90MPH足らずのファストボールを軸に変化球のロケーションも悪いとなると打たれて当然な気もする。



あまりに2012年が酷過ぎたのもあるし、さすがに健康状態が良ければ2011年くらいはやれるだろう。


契約が結べていないFrancisco Lirianoの代役、というわけでは無いだろうが制球難と三振を奪える左腕という点は同じ。
Jeff LockeやKyle McPhersonを押しのけてまで先発5番手に入ってくるとは思わないが、基本的にTriple-Aのデプスになるだろう。
Lirianoの状況次第ではメジャーでスウィングマン、ブルペンを任せられるかもしれない。